第九回 和風展「風神雷神図」Making

DAZ StudioHexagon

毎年春の訪れを告げるような和風展もはや9回目。
なかなか趣味に時間が割けず、3DCGいじりからも遠のいてますが、これだけは意地でも参加したい!
主催のhisayanさん、T2さんはじめ、参加賞を制作してくださるHONEYさん、はるさん、sannziさんなど、本当に皆様のおかげです。いやあ毎年滑り込みみたいなことばかりしてる私は頭があがらない。。

だいたい時期前からテーマの選考をはじめるわけですが、ここ数年候補にあがりつつ手が出せてなかった「風神雷神」を今年はチャレンジしてみよーと。
ベースにするは何でもよかったのですが、ポリゴンを抑えてそこそこ造形になりそうなGenesisでいくことに。
人間怪物性別なしでなにかと使いやすいので、新型の2より好きです。
変形した後に位置合わせとか面倒くさいので、髪形やひげprop、裳もどきのミニスカなどは初めにペアレントして、テクスチャも反映させてから徐々に変形していくことに。

だから最初に素のGenesisベースフィギュアの状態ではかなりおかしい。風神がイカれたパンクルックの女子学生に見えたり。。

変形中の雷神さん。別物な妖怪人間のようです。

肌の色や髪形や角など、基本的にはもっともポピュラーと思われる俵屋宗達版の風神雷神を参考にしてます。
河鍋暁斎の方が迫力があって個人的には好みではあるのだけれど(笑

しかし、やってみるとよくわかるのだが、この絵のポーズはかなりな無茶ぶりというか、そんな方向に人間の関節はまがらないわい!というのがわかります。可動範囲MAX超えてもそうはならない(笑

とりあえずHexagonにポーズをつけたものをマネキンとして送り込み、ないものだらけの小道具を作成していく。
そう、Daz StudioとHexagonはこの連携の相性がすごく良くて、特にGenesisはローポリで受け渡せるから使いやすいのだ。

領巾?は細かめに分割した極端な長方形から、曲げたり伸ばしたり回転したりしながらそれっぽくなるよう何度もトライ。
いきあたりばったりで、かなり強引なひんまげかたなので最初から何度もやりなおしたりw
風神雷神ではポーズが違うので、それぞれ別々にポーズに合わせて作成してます。最後にちょっと厚みをつけてテクスチャを貼りやすく。

腰ひもは、だいたいの形を作ったあとに本体に当ててみて、裳裾と干渉する部分などを目測で手直ししながら仕上げてます。

風袋は四角の立方体から、角をまるめて引き伸ばし、ゆがめていきました。
手でつかんでる位置が肝心なので、マネキンで合わせながら。。。雷神の雷太鼓も同じように複数の立方体パーツを組み合わせて並べてます。

一揃い小道具ができたとこで個別にobj形式で保存。
マネキンはHexagonの方で軽量化するためにさらにポリゴン単純化などをかけてるので、それ以前にLibraryにマテリアルセット、ポーズ、キャラクタ保存しておいて、新しく読み込んだGenesisに再適用してます。

で、Relity4経由でLuxrenderに送り込んでレンダ。
この時点ではリアル化の方向で考えていたので、取り込んでからのライト調整に手間暇かかり、8回くらい途中で止めて調整しなおしました。
背景はPhotoshopで作成して合成予定のため、「背景はレンダしない」設定で

背景準備。
illstrator持ってるのに使ったことがないw。なんでもPhotoshopでやっちゃう派なもんで。
オレンジと黄色のグラデーションをベースにして、ノイズをかけたり、タイル状パターンをのっけたり、グランジ系ブラシで汚したり、朽ちたコンクリ壁っぽいテクスチャかぶせたり。。。こんな感じにできました

あとは合成時に位置を見ながら雲っぽいブラシで書き足していく。
しかし、ぶっちゃけ一体感がなく妙に浮いてしまうので、レンダ画像をちょっと加工して背景になじむようにしたのが出品したものです。

和風展会場へ

 風神雷神図

ただ、比較的原画には忠実だけれど、自分らしさが全然でないやな~。本当はもっと迫力が欲しいんだなあと思い、リアルレンダバージョンも準備してみました。

しかし、ファイルサイズの問題で、減色したり縮小したりするとまたディティールが潰れて絵が死んでしまうので、結果金屏風画風の方に決めました。
リアルタイプはもうちょい背景なども考え直してそのうちギャラリーにでもアップしようかなと。

第九回和風展

作品投稿期間 2015年3月1日(日)00時00分 – 2015年3月22日(日)23時59分
コメント投稿期間 2015年3月1日(日)00時00分 – 2015年3月31日(火)23時59分

出展規定 https://www.forum3d.net/wafoo/

タイトルとURLをコピーしました