さて、第七回和風展もいよいよ締め切りを迎え、全出展作品が確定しました。
和風展といえば、私の中では日本の歴史というのも一つのテーマになっておりまして。
伊達政宗は好きな武将で、以前から何度か作りかけてはいまいち納得できず放棄というのを繰り返してました。
しかし、せっかく仙台に居る間に是非なんとか形にしてみたい!と(笑)
甲冑を作り上げるモデリング力はまだないが、第四回和風展の参加賞でhisayanさんが「当世具足」を作ってくださったので、これをなんとかすればいけるんじゃないかと思ったわけです。
とはいえ、兜や鎧の形には各武将趣向を凝らしているのでそのままではおかしい。
資料をみながらちまちまとマテリアルを作り込んでいく。
政宗所用の具足と言えば「黒漆塗五枚胴具足」が有名ですね。全身漆黒に橙がポイントになっている。
篭手の鎖部分も特徴あるが、肩袖がおどしではなく半月だし、草摺の基本構造も違う。
今はなくなってしまったArrow Headさんのサイトで昔いただいてきた「政宗くん」
これも「黒漆塗五枚胴具足」の政宗公をモデルにしたものなのですがP4maleベースで、フィギュア一体型なので別フィギュアに着せ替えは難しい。
しかし、ちょうど草摺部分だけ別パーツに切り離せるようになっていたので、それをお借りして大きさやマテリアルを調整してはめ込んでみた。
肩もおどし部分を非表示にして別で作った物を結合。本当は胴もちょっと違うのだけどそこはごめんなさい(^^;)
兜は三日月を大きくし、イボイボを取り去り、透かしを入れたりシコロを短くしたり微調整。
伊達家の家紋と言えば数ある中でも「竹に雀」が有名ですが、
類似図形を含み商標登録されています。個人でも所定の申請手続きをとり、家紋使用料
を払わないで勝手に使用してはいけません。
と、いうことで、旗印などはあきらめました(^^;)
幸いこの具足には使われてないようですし。。他には「三引両紋」「九曜紋」なども見覚えがあるんじゃないでしょうか。
兜の「吹返し」にも九曜紋。。と思ったら、あれ?これは九曜じゃなくて六曜?というか、「星梅鉢」?。
有名なのは菅原道真。ちょいと謎におもいつつ。
政宗公と言えば、なんとなく眼帯姿を想像するかもしれませんが、肖像画、銅像など、信憑性の高そうなものを見ると眼帯などしてないので、それにならってつけませんでした。どうもあの眼帯はドラマの影響の模様。。
政宗公おひとりじゃちと寂しい。家臣団もつけるか。
血縁でもある伊達 成実の毛虫(百足説も)兜はビジュアル的にも是非欲しい。
こないだも立ち寄った、岩出山にある「あ・ら・伊達な道の駅」に展示してある甲冑を参考にして。
兜の形状もかなり異なるし、前立てもあわせてHexagonでえんやこらと(百足っぽくなりましたが)。
ついでに面頬も口元や髭の形が違っているのでもぞもぞと。
甲冑の種類もいくつかあるのでしょうが、ここは現物を手本に赤茶っぽいもので。草摺や肩部分など政宗タイプとは異なってました。
腕の部分の鎖のつなぎかたもちょっと違う。
博物館所蔵のものではないので、呼び名などはよくわからなかった。
さらに鬼庭(茂庭)綱元と片倉小十郎景綱を揃えて伊達武将隊のようにしようと思ったが、あまり詳細な甲冑の資料がなかったので、景綱の子、片倉重長の方に(小十郎の名世襲)。
愛宕山大権現の札の前立てが特徴的。
こちらは「鉄黒漆塗五枚胴具足」を参考にしたのですが、兜は金箔を施してあるということで、当時はかなり金ぴかだったのではないでしょうか。
甲冑の雰囲気や草摺などは伊達政宗の「黒漆塗五枚胴具足」と似てますが、肩の部分はおどしで綴ってあるタイプ。
今回は甲冑をメインにしたので、キャラはあまり作り込んでいません。
ベースはすべて自作泰造のテクスチャだし、元々ローポリのM3RRだからあまり細かく作り込めないのよね。甲冑で重くなりそうだったのでそこで減算w
で、こうメンツを揃えてみたら、思い浮かんだのが「あ、こりゃ道明寺の戦いだな」
どちらかというとこの戦いは、大阪方の決断のせいで、後藤又兵衛やら真田幸村やら惜しい武将を死に追いやった(幸村の没は後日だが)という印象が強いのですが、伊達騎馬鉄砲隊および鬼小十郎の名を轟かせた戦いでもあるんですよねえ。
他にも特徴的な兜の武将もいますが、時間も迫ってきてるのでとりあえず3人で手を打つ。
ポーズを決める時に、そういえば座る「床几」がないな。。というわけで、また手前味噌で作ってみた。こういう単純なものならなんとかできるw。
とりあえず形状とテンプレートの元になる展開だけしとけば、実際使うテクスチャは別で作成すればよいよい。
で、小道具化からポーズまではPoserがやりやすいが、今回深い霧の情景にしたかったので、エフェクトを考えてDAZ STUDIOに持っていく。
読み込んでみると、あれえ?なんかてっかてかで色とびが。。
Poser→DAZ STUDIO連携で一番困るのがやはりマテリアル設定。
取り込みを考えてシンプルな設定しかしてないのだが、なんか数値が狂ってデフォルトの色が50%になってたり、バンプの数値はほぼなくなるし、dispマップは反映されてなかったり。ひととおり見直して修正かけないとならない。
ちなみに背後に陣幕も作成していたんです。
背後で戦闘してる影がみえるようにしようと苦心したけど、背後にアイテム配置して、バックライトを当ててもまったく映し出されなかった(^^;)
そこで、あ、そうか、前のカメラに入らないとこに配置して、後ろに影を映し出せば似たような効果になるやん!と気付く。
で、影が映った陣幕をレンダしたものをテクスチャにして、陣幕ベースに貼付けてみた。幕はPoserのWaveマグネットなどを使って変形。
。。。。したのだけれど、結局霧の深さもあって、最終的にはまったく画像に反映されないという無駄足をまた踏むだけとなった(ーー;)
「Atmospheric Effects Cameras for DAZ Studio 」を使って、まずはVolumeカメラで大気の厚みをだそうとしたのだけれど。。。
あいやー!マテリアルの透明部分がなんか全部でちゃってる。兜の紐がなかったので、hisayanさんの「M3 Haori 」の陣笠部分を透明化してたのがばればれ、、、まつげもおかしいですし。
じゃあ、Fog Cameraの方では?
ぶふ。やはり本来透明部分がうつしだされちゃってる。こりゃあかんわ。
このエフェクト使いたくてDaz Studioに持ってきたのにいいいいいw
てなわけであきらめ、最近購入した「Luxus」を使ってみようかと。これはRealityと違ってDaz StudioのインターフェイスのままLuxRenderが使えるので、調整しやすそうだなと思ったんだけど。。。
亡霊かっ!?
どうやらマテリアルを調整しないとならないようだが、Daz Studioのレンダリング設定に合体されたマテリアルの調整の仕方がよくわからない。こりゃ基本操作覚えてからでないとまともに使えそうにないなw
時間ない時に慣れない物は使うもんじゃない。結局またRealityを使ってLuxRenderでレンダリングしました。
道明寺の戦いと言えば、伊達は騎馬鉄砲隊。かき消されてしまった陣幕の影のかわりに騎馬鉄砲のシャドウを重ね合わせることにしました。
火縄銃はsiosaiさんのサイトで発見!HONEYさんのP4馬の「和式馬具」を装着して、hisayanの「当世具足」デフォルトを着せた武者を乗せてポーズをとらせる。構えは青葉祭りの時に火縄銃の実演を写真にとってたので参考にw
後から影だけを抜き出すので、とりあえずテクスチャはほぼ剥いで軽くした状態でレンダ。
最後に何枚かレンダした画像をPhotoshopで合成調整して、適度に効果をつけて出来上がり。
これがいろいろ試しすぎるとまた、何がいいのやらどうしたいのやらワケワカメになって混乱をきたしてきたので、「え〜〜いもういいかっ」と投稿(ーー;)もうちょいはじめに具体的なイメージまとめとけよと。。。
と、いうわけで、今回は2作品なんとか押し込みました〜〜。
締め切り迫ってきての投稿なので、こちらの作品は最初のページ最上段にあります。
まあ今回は「数秒前〜〜!」とか粘らなかったので、おなじみのぎりぎり駆け込み常連さんが後に続いてますが(笑)
参考資料:
その他、伊達武将隊のサイトや具足櫓のHP、伊達家伯記念會のサイト、Wikiペディア等、多数のサイトも参考にさせていただきました。