２０１９年５月１日（水） ～ ２０１９年５月１５日（水）
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２０１９年５月１日（水） ～ ２０１９年５月３１日（金）
今回の和風展は意図したわけではないが、なんとなく「異界もの」シリーズになってしまった。
３作目は「飴買い幽霊」をモチーフにしてみた。
幽霊だけど、おどろおどろしさや怖さではなく、死してなお子供を思う慈愛に満ちたものにしたかったのだが、果たしてどう見えただろうか。
と、いうわけで一番気を使ったポイントは子供を抱くポーズと母の表情である。(表情はまだ調整中)
そして死装束である経帷子は毎度Marvelous Designerで。
ざざっと着物の形を作り（今回スリムにみせるために細身めに）体に馴染ませたあと、赤ん坊をアバターではなく「副資材」としてポーズの位置に追加読み込み。
その状態でポーズをつけたアバターをモーションとして読み込んだらなんとなくうまくいった。
（正しいやりかたかは知らんが結果良ければすべてよし）
三角から四角メッシュにコンバートしてリメッシュをかけたら UVを整えてエクスポート。
副資材扱いの子供のテクスチャが一箇所に重なって小さく割り込んでるのが気になるが、実際にこのテクスチャをそのまま使うわけではないので気にしない（ーー；）削除の仕方がわからなかった。
このやりかたをする場合には、追加副資材のテクスチャは剥いで読み込んだ方が良いのかも。
細かい修正はBlenderに持ち込んで。
ぺらっぺら感をなくすためにエリの部分だけ厚みつけしようと思い、類似選択で「マテリアル」を指定。
するとくるりと綺麗に選択できたのだが、元が統合されたメッシュだったので気づいたら全体に厚みをつけてしまった。ま、それはそれで良いとこもあるが。。。
そこでもう一度エリだけ切り離そうとしたが、今度は切り離しの時に「選択部分」ではなくうっかり「マテリアル」を選んでしまったので、他の部分もバラバラに。。。
が、実は腰紐を作るのに袖が非常に邪魔をしていたので、分離した袖を非表示にして作業ができることになり結果やりやすくなってオーライ。変に食い込んだところも修正しやすい。
腰紐は最初は腰回りのメッシュを複製してちょっと厚みをつければ、、、と思っていたが、シュミレーション後のためメッシュ位置がガチャガチャ。
円柱の高さを抑えて、少しメッシュを細かくしてシュリンクで巻きつけてみた。
あと結び目や紐などは別パーツをちまちまくっつけて歪めてごまかし。
こうしてできた着物をDazStudioでポーズをつけたフィギュアにインポート。
白って凹凸や各パーツがわかりにくいのでシェーダー選びにも迷う。これは失敗例でてっかてかにw
飴屋はHoneyさんものも含めていろいろ検討した。
店舗なので呉服屋や味噌屋や薬屋などでやってみたが、基本内部が見えるオープンタイプだったので、閉まってる感じがよいなあと、結局sugatakさんの「Old Japanese Town Edo Vol.5の」中から旅籠のひとつを暖簾テクスチャを変更して看板などもつけてみた。
完成品みればわかるが、暗闇で被写界深度を浅くして、しかもフィギュアの背後にほぼ隠れてしまっているので、これらの努力はほとんど意味をなさなかったのだが、、、（いつものことさ）
とりあえず実体のない幽体が、周囲の反射やライト影などの影響を受けると不自然になるため、背景と子供だけを別レンダしたものと合成することにする。
ぶっちゃけライト調整があまり得意ではないので（勘だけでやってるからな！）いつも最後の仮レンダのトライアンドエラーでめちゃくちゃ時間を取られるため、今回は割り切ってHDRI 系とシーンライトのみとを別にレンダして、Photoshopで最後に調整することにした。
対して母幽霊と子供だけで背景抜きをレンダリングする。
子供も抜いてもよいのだが、位置合わせが狂わないように保険で。不要なら選択でくりぬけばよい。
闇夜に浮かび上がらせたいので母の服とボディにEmission設定したものもいれてみた。
これらの画像をPhotoshopで取り込み、レイヤーの位置を変えたり、重ねる手法を変えたり、透明度を調整したりしながら良い塩梅になるようにもっちゃもっちゃといじり倒す。
最後に母の体の周辺を、闇に溶け込むように透かしていき、あの世とこの世の区別として、現実界の背景と子供はカラーに、幽体をモノクロにして完成。
実は締め切り時間でテンパって最初フルカラーで上げてしまい、主催者の時間見逃し延長宣言に便乗してこっそり差し替えさせていただきました（＾＾；）
最後まで結構いつくしむような切ない表情を作ろうと頑張ってはみたものの、ライティングの未熟さでいまいち雰囲気が出し切れなかった気がする。それも実力しょーがないか（－－；）
最終完成形の作品はこちら
まあここ数年１つ２つ押し込むのにぎりぎりだったので、久しぶりに３点押し込めたのはやりきった感がある。
これで4月以来就寝時間が夜中3－4時当たり前、休日はG.W.含めほぼ和風展にかかりっきりになっていた生活から解放されるｗ