fc2とは何かというと、日本語Poserではライブラリメニューで「表情」と表示される項目に対応するファイル形式です。
この訳語のせいで、ずっとExpressionに関するものだと思っていたのですが、喜怒哀楽等の表情だけではなく、実際には輪郭や顔の変形、キャラクターモーフなどにも使える「顔」全般の動きに対応するものでした。
配布されているキャラクターでも、顔だけのキャラはこのINJ.fc2形式のものも結構出回ってます。
ファイルの記述内容を見ると、あきらかにINJ.pz2とまったく同じ感じですね。
- Poser ver宣言
- (どんなツールを使って作成されたか、ベースは何かなどのメモ)
- Call Script(既成モーフキットの場合、実際のモーフが入っている個別pzファイルへのパス)
- CR2のモーフ適用部分
- 閉じ
つまるところ「Pose>ファイル名pz2」のとこを「Face>ファイル名fc2」にすればそのままいけるんでない?と思って試してみました。
INJpz2で作ったファイルの拡張子をfc2にしてFaceフォルダにつっこんでみただけですが、案の定問題なく適応できました。
Poser上で登録したfc2ファイルも、そのまま流用する方法があるというので試してみました。
まずはモーフを適応した状態のキャラを「表情」メニューの中にシングルフレームで登録します。
生成されたファイルの中身をみると、モーフ情報のkeyの数値のみが記入されたとてもシンプルな構造。
無駄な情報がないので、これをそのまま配布するということもできるらしいです。おそろしいほど簡単な方法ですね(汗)。
ただし、対応するモーフチャンネルが存在しないと当然変形しません。
そのため適応する前にモーフを読み込んでおかねばならないのですが、例えばfc2ファイルの方で軽くしようとk00の項目を省いたとします。
しかしどの項目が必要なのか、全てread meなどに記載していっこいっこ入れさせるというのはめんどくさい作業なので(やらされるほうも嫌だろうw)、必然的にHead Allという感じになるでしょう。
当然不要なモーフも読み込まれてしまうということに。このall Headの読み込みは正直いって結構重いんですよね。
all HeadMorphs 適用→表情メニューよりfc2の読み込み
という使用手順になることを明記することと(実際には逆でも同じように変化はしますが)、上記の不要モーフ問題さえなければ超お手軽配布形式であることは確かです。ファイル作成の際の記述ミスもないですし。
ちなみにM3RRはほぼ同じモーフがすでにセットされた状態ですので、事前モーフ呼び出しなしで流用できます。
そのまま表情メニューから適用すれば、ほぼ再現できるので、軽いベースで使い回ししたい時には便利です。
(とはいえポリゴンが異なるので、細かい部分は再現できません)
今回の場合はポリゴン数的にちょっと対応していない箇所も生じてしまった為、(老け顔系かな?)やや違う感じになってしまいましたが、一応形的には似た感じになったようです。若かりし日のおやじ?