インデペンデンス・デイ

SF

2016年公開の「リサージェンス」の方は見逃したが、この初回は劇場公開時含め何回見ただろう。。。
内容の方は意外と時間がたつと忘れちゃうんだけど、あの低空飛行の巨大UFOの映像が見たくなって。

当時はとにかく予告編が結構衝撃的だった。
代表的な宇宙船侵略の「未知との遭遇」からだいぶCG技術が発達して、ダイナミックになったなあと。

あらためて見ると、やはり古典的な『宇宙戦争』を思い出すところがちょこちょこと。

平和ボケした人々は、巨大なUFOを目の当たりにしても、「わざわざ遠い異性からこんな惑星を攻撃するためにやってくるはずはない」という先入観があって、未知なる生命体との交信の好奇心の方が勝って危機感が薄い。
この辺、とりあえず写真や映像とってSNSにアップすることばかり考えてる現代人に実際ありがちな状態だなと思った(--;)ゴジラでもそんな場面あったよなあ。。。

しかし「邪魔な下等生物」でしかない人類に対する攻撃は、無感情な流れ作業のように容赦ないのであった!!

さて、ここに至ってようやくやばい奴らだと悟った日地人は逃げまどい、阿鼻叫喚地獄が始まる。
危険を承知で立ち上がるヒーローもでてくれば、家族の絆や仲間への思いなど熱いヒューマンストーリーも織り込まれてくるのだが。。。

題名通りアメリカの独立記念日を柱に、今度は地球外生命体からの解放のような意味も込められている。
もちろん世界中が手を取り合って、アメリカという一国だけではない世界共通の脅威に対する団結だ!
みたいに描かれてはいるものの、やはりアメリカによるアメリカのための映画だよなあという感想はぬぐえない。

小市民の心境としては、やはり大統領一家とか政府の用人はいちはやく専用ジェットなどで避難するのに対して一般市民はそのまま蹂躙されて無慈悲に大量殺戮されていくのを見せ付けられるのは悲しい(;;)

ええ、そりゃ対策を講じて全体を見渡して手を打つ人間が生きていなくては何もできないということはわかりますとも。
その間に無力な一般市民の犠牲が続出しても打つ手がないのでどうにもならないのもわかるんですが。。。

一部のヒロイックな人々の思いや愛憎だけクローズアップされても、そこに素晴らしいドラマがあるとしても、ありんこのごとく踏みにじられる側に立ってしまう立場を実感してるひとりとしては共感しきれないというか、、、

まあこの辺はアメリカの文化と歴史の上にうまれてきたものだろうからしゃあない。
登場人物のそれぞれの過去も悲惨な歴史を踏まえているし、職業的、人種的差別に対する否定的な場面も盛り込まれている。

さすがに大ヒットとなっただけあって、よくできた映画だとは思います。

インデペンデンス・デイ [DVD]

タイトルとURLをコピーしました