チャットルーム

カバー絵でなんとなく惹かれてみてみたけど、イギリス映画なのに「リング」や「インシテミル」などの日本の中田秀夫監督作品だった。

数多くあるチャットルームの中で、ある青年が開いたチャットルームにたまたま集まってきた人々の交流と展開を描く。

本来ネット上の言葉のやりとりだけのチャットだが、それを視覚化してあたかも現実正解にある部屋に人々が集まり、行動するように映像化されているのは非常におもしろい試みだと思った。

家族みんな優秀で恵まれた家庭の中で、ひとり孤立感と劣等感に追い立てられ引きこもりとなっている、ルームの主ウィリアム。

スタイルも顔も良いが、小柄なことに劣等感を抱き、ライバルに強い反発心を抱いているエヴァ

幼いころ両親の不和により母子家庭となり、父親に捨てられたと深いトラウマになって他人とうまく接することができないジム。

やはり両家の娘で、決して憎んでるわけではないが、抗えずに厳しい両親の抑圧に耐えきれなくなっているエミリー

友人の妹に純真な恋心を抱き、ロリコン変態扱いされることに悩むモー

ずばり全員心を病んでいる!

そこまでの設定ではおもしろくなりそうな要素を十分含んでいると思う。

のだが。。。。
なんだろう、あまり精神面をつきつめていった感じはなく、どこか内容が表面的で話の展開にあまり引き込まれる要素がない。

最初はウィリアムも家庭内の良い部分に乗れない可哀そうな被害者かと思ったが、だんだんただの独りよがりな異常者であんなやつじゃ疎まれても仕方がない、、という感情に移行する。

顔も良く、金もあって、話し上手で、自分が出来てないことをさも自信ありげに他人にアドバイスする、、、しかもその結果みんな不幸になるってめっちゃ嫌な奴やん(^^;)

しかもジムを追い詰めた理由が自分と似てるものを感じたからというのも見て取れるし、なおさら嫌な感じがする。
投影しても他人は決して自分にはならないんだし、自己都合で他人を傷つけることは病んでいるからという一言で許容できない。

アイデア的にはいろいろおもしろそうなんだが、もう一歩何か足りないと感じる作品だった。

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