ブラック・スワン

Suspense/Mystery

バレエの世界を舞台とした、美と狂気のサイコスリラーみたいな前振りだったと思うが、見終わった印象としてはかなり違う。
良い意味で裏切ってくれた映画だと思います。

ヒロインが出て来た時に、あ、見覚えがある!なんだっけな。確か最近見た覚えが。。。多分スター・ウォーズ関連だったような。。。。。。って、パドメだ!!
ダース・ベイダーの妻であり、ルークとレイアの母であるあのパドメですよっ。

スター・ウォーズでは結構クールで時折お茶目な表情を見せるくらいな雰囲気だったが、もっと激しく感情を表す演技もできるんですね〜。

非常に内気で控えめで、けど本当は内に秘めた闘志はあるんだけど表に出せない優等生タイプの女の子。
それが「白鳥の湖」の一人二役の大役であるプリマドンナに抜擢されるあたりから始まる。

こうきてスリラーとなれば、多分周囲の嫉妬や妬みも激しくなり、どろどろした女の戦いと引きずり落とそうとする嫌がらせの恐怖が押し寄せて、、、、、
と、想像してたが、いやぁ全く違います。

さらに下心満載のすけべおやじっぽい演出家に、感情不安定で過剰に娘に関わろうとする存在自体がホラーな感じの母親が出て来て、このあたりが精神的な圧迫で追い詰めていくんじゃないか。。。。。
と、いうのもまた違った(^^;)

前振りに踊らされすぎてるから、違う方面に気持ちがいっちゃうのだ。

実際には、あまりにも繊細で、真面目で、潔癖で、技術や取り組む姿勢は素晴らしいが、それゆえ遊びがない、、、可憐で清楚な役柄は得意な反面、悪女的な人間の持つ毒のようなものが表現できずに伸び悩んでる一人のバレリーナが、自分の心と戦いながら苦しみ抜いて成長していく物語とでもいったところか。

徹底的に自分で自分を追い込んでいった結果、妙な妄想や悪夢に囚われて精神的にどんどんおかしくなっていく、責任感が強い人ほどはまりがちなストレスの罠。
現実と自分の脳内で作り出された妄想との区別がつかなくなる恐怖。

自分の心の弱さから、周囲がみんな敵のように思い込んでも良いことはない。ちょっと視点を変えればみんなあなたのことを思ってくれてるじゃないかいっ!

最後はハッピーエンドと言えるのか、バッドエンドと言うべきかなんとも微妙なところで幕は降りる。
頂点に立つことのプレッシャーや不安を描き出すなかなかおもしろい映画だった。

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