シン・ゴジラ (4DX)

公開からだいぶ経ってそろそろ終盤というところだけど、周囲の評判もなかなかよいのでいつもより遠いユナイテッド・シネマまで行き、4DX初体験を兼ねてレイトショーで見てきました。

この「シン・ゴジラ」は、まさに大人のためのゴジラ(ところによりエヴァ)といった感じ。

映画『シン・ゴジラ』公式サイト
脚本・総監督/庵野秀明 映画『シン・ゴジラ』3.22 Blu-ray&DVD発売!

字幕も元祖ゴジラを意識したレトロなフォントをわざと使っているようで、エンディングロールもまるで昭和初期に逆戻りしたような雰囲気に仕上げられている。
(かなり豪華な俳優陣が3列ずつ大量行の名前に埋まって一瞬で流れてく扱いもすごいなと思った。。)

ただの空想異生物襲来パニックにとどまらず、防衛省・自衛隊に協力を依頼してリアル感あふれる脚本を書き上げたという。
そういったこともあってか、現代の日本というものの有り方を炙り出した内容となっている。

『シン・ゴジラ』予告2

責任のありかと過去の事例と法律に照らし合わせないとすまない官僚体質、不測の緊急事態に人選と何種類もの会議を繰り返さないと何事も決められない、即時性のない対応。

長々とあまり意味のない討論を繰り返すのを見ていてなんともばからしいと感じた人も多いと思うが、それがこの民主主義が作り上げたがんじがらめの罠。

「軍事力」に過敏な日本だからこそ、そう簡単に兵器を使えないよう多数の足かせが定められており、「予測不能な」「敵襲」の時には即座に行動することができないようになっている。
これは現代日本全体に対する批判かな?と思いきや。。

もどかしいが悪いことばかりでもなく、攻撃のチャンスよりも人命救助と避難の徹底を優先する日本という国。
これハリウッド映画だったら、他の何万人を守るために犠牲が出るのは当たり前だとためらいもなく全面攻撃しかける絵柄になってたでしょう(^^;)

中には口先と保身ばかりで内容がないんじゃないかという人も見受けられるが、特化した組織として、それぞれが為すことを自覚して協力し合う体制なども伺える。大人の事情は複雑です!

ゴジラの側に立ってみると。。。。
さて、ゴジラは一体何がしたかったのでしょうか?どうして都心を目指す必要があったのでしょうか?

しかも、攻撃的に破壊活動をしてるわけじゃないんですよね。「襲った」ともいえない。
ただ単に歩いて進んでいるだけ。あまりにもでかい図体で、進路に邪魔なものがあるからなぎ倒して進んでいるだけ(多分草木を踏み分けてる感覚?)

ただまっしぐらに進んでるだけなのに、ミサイル打たれたり爆弾落とされたり砲撃され続けるのだから、そう、蚊やハエが周囲をぶんぶんするようにうざくて叩き落す。いい加減イライラする。といったとこか。

つまり悪意や憎悪といったものが全然見えないんだよね。完全に違う目線で生きている生物。
しかも体がでかいだけじゃなく、人間ごときの武力では太刀打ちできない肉体を持ち、エネルギー生産も自己完結できるというまさに生物の枠を大きく突き抜けた存在。

ゴジラから見たら蟻ほどでもない人間かもしれないが、やはり人間として文明を築き、集団生活を習得し、生きてきた我々としては、ただ蹂躙されて傷つき死んで、生活の場を壊されていくのを傍観してるわけにもいかないのだ。

そこへ再びの日本への核爆弾投下の決定が伝えられる皮肉。
広島は、長崎は、平和の折鶴は。。。。。。

牧教授という人物の存在が世間でもいろいろ取りざたされているようで、政府に対する復讐という話もみましたが、果たして罪のない必死に生きている人々を一斉に殺戮するようなことを望んでいたのでしょうか?
核を落とすまでもなく、最初に陸に上がった時から引き起こされた浸水、崩落倒壊、火事や事故などで多数の死傷者が出てるように見受けられます。
妻の死に無念を感じてる人が、他の平和に暮らしてた家族から妻や夫や子を奪いたいと強く願うものでしょうか?

まあ細かい部分では、なんの伏線かわかりにくいとこやキャストなどいまいち納得いかないところもあったけど、やはりゴジラは日本!という感慨が強く得られた良い映画であったと思う。

ゴジラが急速に進化していくという設定も良かったよね。
第二形態を見た時は「え?うそっ!シンゴジラってこんなん?いやいや別のキャラがいたのか」と思った人~~~~!
古代魚か両生類化を思わせるいくのもの鰓、手足もほとんどなく這いずり回る姿。深海魚のごとく瞼の存在しない真ん丸なデカイ目。転がってるとなんか、、、チキンぽい(--;)

それが立ち上がって足ががっちりして、手らしきものがにゅーっと伸びてきて、口角びらんびらんで大口開けるわけですよ。こんな「まだ出来上がる前のゴジラ」なんて初めてですからね~~。

で、一度海に戻り再び上陸するまでにあのゴジラらしい形ができあがってると。
これもまた、体内で化学反応起こしてるような赤や青白い光が綺麗なんですわ。ほんとかっちょいーんですわ。
凍結後の気味悪い尻尾。まだ進化する可能性を秘めてたような気はしますねー。

で、4DXの方ですが、これはおもしろいね!ほんと遊園地のアトラクション気分です。
他映画の予告編の時が激しかったので、こんなの2時間続けられたら酔ってしまうんじゃないかと思ったけど、本編はそうひっきりなしというわけではない。

足音の振動とか、海上の船の揺れとか、水しぶきとか臨場感を増す演出がところどころはいる感じ。
でも、中にはどこ目線の刺激か、、というものもあり、例えば自分は今机だったのか?電話だったのか?高い空中戦のミサイルが耳元かすめてくのって、今私は宙に浮いてたのか?
とか違和感をもたらすものもあった(苦笑)

一番の違和感は「におい」。どう考えても海の上の潮の香りとか、進化途中のゴジラがぼたぼたしてく排出物?とかいかにも生臭そうなのに、そのたびにアロマの良い香りがふわ~~んと漂うのはいかがなもんかと。

でもおもしろいことは確かで、他にも興味のある映画が4DXであったらまた見てみたい。
特に宇宙空間主体のSFとか、ばりばりのアドベンチャーものとか相性よさそうだよね。

【映画パンフレット】 シン・ゴジラ SHIN GODZILLA 監督 庵野秀明 キャスト 長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ

この映画に連動して、各地でいろいろイベントも行われているようですな。

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