サンクタム

洞窟探検隊が南国の巨大な水中洞窟内の通路を探索中に激しい嵐が来て、脱出不能になり水没していく中で活路を探す。

実話に基づいているということで、爽快でアクションに溢れたわくわくどきどきアドベンチャーとは別物。
自然の脅威の中での人間の非力さを感じる現実的なかなり重い内容です。

映画『サンクタム』予告編

人間の本質、弱さ、エゴなどは究極の命の危険を感じた時に露出する。

周囲が騒ぐほど冷酷だとは全く思わなかった。

ギリギリの綱渡りの状況で一番大事なのは冷静な判断力。

それを失いパニックに陥ったものは生き残れないのは当然だが、大体そういう人は他の人の命も脅かす行動に出るのが厄介なところだ。

自然による突発的な事故や、選択ミスによる行き詰まりはどうにもならない運命だが、この映像の中には、事前の準備で避けられた事態や、あきらかな悪意による過失致死的な殺人も含まれているのがいたたまれない。

たまたま洞窟内に残された人々が、極限の状況でより良い判断ができて冷静であったならばもっと生き残れた人もいたかもしれない。

探検家しての経験を積んだ人々、、、「じゃない方」が取り残されてしまったところが最大の悲劇なんだろなあ。
やはり死に直面する心構えと、いざという時の決断力も甘すぎるとおもった。

まあ最初は冷酷で平気で他人を利用する人間だと思っていた父親の本質が見えてきて、息子も理解して絆がどんどん深まっていくというストーリーは良いのだけれど、、、めでたしでは終われない。

私自身がダイビングをしていたこともあって、水中でのトラブルや不安はある程度は理解できる。
岸壁に沿っていたつもりが引き込まれるように沈んでいく感覚。深い岩陰の暗さ。逆らい難いストリーム。限られたボンベ容量と深度のバランス。そして何かが原因でパニックを起こす人々。

自然は美しさとともに残酷なまでの厳しさも秘めている。
自分を過信してピクニック感覚で行くところではなかったのだ。

密林に大きな口を開いた巨大な竪穴、鍾乳洞、透明度の高い水中通路と大洞窟など映像的には大変美しく、大きな映画館のスクリーンで見た方が良い映画だと思う。

ただ水死体もドアップで出てくるので。。。。(--;)
致命傷を負って、救助の見込みもなく、連れてもいかれない状況の中で、手をかけてしまうところは賛否両論あるとは思うけど、生半可ではない厳しさを伝える覚悟を求められる内容であったとは思う。

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