amazonプライムをチェックしていて何気なく見たのだが、期待値を超えておもしろかった!
なんの予備知識もなしに見たせいもあるんだろうが、実は元々スタンリー・キューブリックを監督として原案、企画していたものをスティーヴン・スピルバーグが引き継いで監督したとか、、、
どちらにしても豪華だがそれだけの内容も持っていたと。
地球温暖化の影響で海水位があがり、低い土地は水面下に。
住む土地も限られてきて人口制限がかけられるという現代の問題に直結したような未来。
高度な科学力によりロボットの性能は飛躍的にアップし、人口皮膚など見た目も人間とかわらないような精密さにできるように。
そして機能を突き詰めていった結果、機械に感情を持たせようとする。。。。。
ここまでは過去にも似たような設定はあったと思う。
絶対にやってはいけない、タブー。必ず悲劇をうむ設定。
だけど最近の最先端テクノロジーのニュースなどをみると、近いことを目指してる気もして個人的には怖いところもある。
すごく目新しい設定というわけではないんだけれど、
人間のエゴや無責任さや残虐性や偏見などが溢れ出ていてなんとも苦い気持ちになる。
作られた感情の方が本当は優しいのではないか?と。
主役のロボット役はシックスセンスでも魅せたハーレイ・ジョエル・オスメント君。
切なく悲しい名子役ですな。
ただひたすら母に愛されたい。もし自分が機械の体ではなく人間になれたならば、また愛してくれるだろうか?
幸せだった頃読み聞かせてもらった「ピノキオ」に自分を重ね、寂しさと孤独の中で愛情を渇望する子供の姿は涙なしには見られない。
さらに、肉欲のはけ口とも言えるまさにセックス・マシーンロボットのジュード・ロウが良い味だしてるんですよ。
ちょこちょこ他の映画でもみるけど、この映画の役はかなりのはまり役で印象に残るw
なんともお調子者でフラフラ軽そうにしてても面倒見はよく最後はかっこいいという。。。
ストーリー的にはかなり重く、胸糞悪さはある。そこはキューブリック的なとこで良いと思うし、その中でも夢や希望を持たせようとしたところはスピルバーグっぽいというか。。。でも子供と一緒に楽しむというより大人の映画だよなあ。
最後が終わりそうで終わらない状態が続いて蛇足ではないのか?と思う部分もあったが、最終的にそう持っていきたかったのかということで納得はいった。
映像的にも結構好きですよ。
未来っぽいんだけど、現代と繋がった未来というか、そうなるかもな〜〜という予測できる程度の発展と荒廃。
トロンみたいなバリバリSFもエンターテーメント的には好きだけど、この主題にはこのくらいのリアリティがちょうど良い気がする。