今日は天気もまたぐずついて寒かったのでレディースデイだし映画でも見に行こうと。
ちょうど時間的によい感じのがあったので2本続けてみてきました。そのうちのひとつが「クリスマス・キャロル 3Dデジタル」(なんだか公式サイトの直接urlがエラーでてるので3D作品トップへ)
実は映画館でディズニー映画を見たのってはじめてです(ーー;)
元々アニメはほとんど見ないし、ディズニーランドも私の中ではただの遊園地的な感じだし、3Dものって誇張されたカートゥーンっぽいものが多かったので、個人的な嗜好としてあまり興味がわかなかったのです。
が、これは予告編見た時から見に行きたいなと思ってました。
まず、絵が従来のアニメチックな感じではなく、かなりリアルに近い雰囲気であったこと。
私自身も3DCGをいじくりまわして遊んでいるのですが、自分で作画する時も基本的にはこういうリアル嗜好が強いので、何か参考になるんじゃないかと思って。
そして、「3Dデジタル」なる技術にも興味があった。もともとが3DCGで作られているのだから、そりゃ立体感があったほうがよかろうと。
ただし、3Dにした場合、字幕にすると目が疲れすぎるとかあるのかな? 3Dを選ぶと日本語吹き替えのみで、ジムキャリーもへったくれもなくなるのが残念。
で、実際みた感じですが、内容以上にやはり3DCGとしての観点でそちらに注意がいってしまう(笑
カメラワーク、照明効果の使い方なども素晴らしく、さすが!と感心してしまった。
まあ、遊びでやってる一般人とは、器材や環境もまったく違うとは思うのですが、3DCGのモデルを自然に動かすのって結構難しいんですよ。
人がやってるなら「ああ、いい演技だな」なんですが、実は3DCGの中身なんて、実体のない数字や記号の羅列でただのテキストファイルなんですよね。だから直感的に思い通りに動くというもんでもない。
指の関節の一本一本、風に対する抵抗も考えた髪の毛のそれぞれの動きなどが、あそこまで細かくかつ自然に行き届いているというのがまず驚異!
表情もとても細かく作り込まれていますな。あまりにもリアルで、3DCGであることをも忘れそうになりましたよ。
内容的にはファンタジーというより恐怖さえ感じさせます。
とっても嫌なやつとして描かれてはいるものの、自分の中ですっかり封印されていた過去をほじくり返されて悲痛にのたうちまわる主人公の姿も痛々しい。懺悔の書といった感じをうける。
元々は愛や寂しさや優しさも持ち合わせていたはずなのに。。。。
どうしてあのように感情をなくした冷酷な人間に変貌していったのか、そのへんがもうちょっと描き出されていたら、印象も変わったような気がします。
と、いうわけで、原作ではいったいどのようであったのだろう?と気になったので、そのまま帰りに本屋へ寄って購入してきました。今、やはり映画で見て気になった「沈まぬ太陽」を読んでいるので、それ終わったら読もう(ーー;)
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