和のあかり×百段階段2023 ~極彩色の百鬼夜行~

国内東京都

先日、東京へ行く用事のついでに、おもしろそうな企画を発見して行ってみました。

場所は目黒の駅近く、、といってもとんでもなく急坂の先にある結婚式場としても有名なホテル雅叙園。
かなり前に実際に結婚式にお呼ばれして来たことはあるんですが、ここには東京都指定有形文化財の「百段階段」という歴史ある一角がある。

1935年に建てられた雅叙園の中でも現存する唯一の木造建築であり、長く上まで続く階段の脇には7つの部屋が枝分かれしてます。
これが各部屋趣向を凝らして柱から天井まで芸術品といってよい豪華絢爛なすごい造り。

ひな祭りの時期には雛人形がわんさと並べられるのはニュースなどでみたことがあるが、他にも様々な企画展示が行われており、この「和のあかり×百段階段」も毎年テーマを変えて行われているもののようです。

正面玄関を入って受付したら、左わきにあるエレベーターからいざ異空間へ!

まずは柳井金魚ちょうちん祭りの金魚と柏木美術鋳物研究所の小田原風鈴、篠原風鈴本舗の江戸風鈴が涼し気にお出迎え。

この先は畳敷きのお部屋が待ち受けていることもあって土足禁止。靴を脱いでいきます。
伏谷商店の名古屋提灯が柔らかな光を投げかける中、歩いて奥へすすみます。

最初のお部屋「十畝の間」のコーディネーターは一葉式いけ花 家元の粕谷 尚弘さん。
落ち着いた組子の建具と四季の花鳥画に幽玄な雰囲気のいやあ映えること映えること!

結局この間の雰囲気が一番気に入って、畳に座り込んで長く居座り、帰りにもまた立ち寄って時を過ごしました。
圧倒的なこの美しさにただただ魅入られてしまいました。

鳥居の脇にもあった中野形染工場×ハナブサデザインさんの越谷 籠染灯籠。
浴衣生地などに藍染するときに使う型を利用して真鍮の灯篭に仕立てたもので、周囲に漏れる光が柄を浮かび上がらせる。
いやあ綺麗でお部屋の雰囲気もぐぐっと和モダンな雰囲気になりますね。

移動中も建具や明かりや壁など、かなり私の好きな歴史を感じさせる逸品ばかりでどんどんテンションあがっちゃいます。ああ、うちにも欲しい意匠ばかりなり。。

次の「漁樵の間」はまさに極彩色。
金箔、金泥、金砂子の金!金!金!に色鮮やかな浮彫が壁、天井、柱と部屋一面を埋め尽くしてそれでなくとも金襴緞子のまばゆさの中、燃えるような赤や青や黄色など時間で変わるライトがどぎついほど。

ここはペットボトルアーティストの本間 ますみさん。水晶とかもペットボトルなのか~~~。
お部屋のどぎつさを際立たせた凄まじい雰囲気のお部屋になってました。

おつぎは松竹衣裳さんの歌舞伎に見る四季と七夕飾り作家の櫻井 駿さんのコラボ部屋「草丘の間」かな?
華やかな衣装とあでやかな巨大灯篭が目を楽しませてくれます。

そして。。。。私の心をわしづかみにする造形が出てきましたよ。
造形作家・人形師のよねやまりゅうさんの異形のものたち!これスキ~~~~~~~♡売ってると聞いてお持ち帰りしたくなりましたよ。
うにゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ

特にこの中で家に置きたかったのは、下の後光背負ってる子。なんてかわいいのだ~~。
で、結構な重量感と大きさがあるので、どこに飾るのだ?と考えたときとりあえず断念しました(ーー;)とりあえず。。ね。

漉き紙の高山 しげこさんの月がぽっかり浮かび上がる部屋

その奥には陶芸家の髙橋 協子さんのやんちゃでゆかいな妖怪たちが宴を開いていました。

その奥に広がる薄野は、欄間部分に描かれたすすきの絵と見事にリンク。
普通なら部屋の中に野原があったらおかしいのですが(苦笑)、お部屋と違和感なく調和して一体化してるのはいいですね。

その先はさまざまな小作品が美術館のようにきれいに展示されたスペース。
フラワーデザイナーの米川 慶子さんと越後の第一印刷所さんの紙で作った花火など

日本各地のガラス工芸が並んでいたり(写真はしまんちゅ工房(琉球ガラス)さんと廣田硝子さん)

簪作家の榮さんの青彼岸花も、絶妙な透明感で非常に繊細に作られていて幻想的でした。

照明作家の弦間 康仁さんの作品でしょうか。ほおずきやたんぽぽ、唐辛子など自然素材を使ったかわいらしい明かりや

流木と水滴の影を大胆につかった照明など、見せ方ひとつでこんなになるんだなあと。

凝った組子細工の山川 英夫さんの作品は、夜中に小さな神様たちがでてきそうでした。

部屋の端の奥にひっそりと置いてあった和傘あんどん

なんか非常に目立たないところに隠れるように展示してるなあと思ったんですが、その前になにやら長い筒みたいのが伸びていたので覗いてみたら。。。。。。。万華鏡になってました。

天井と床にあふれ出る文字の洪水。ひそかに日本語もまざってました。

倉敷光作所の希莉光あかりは切子灯篭の造形にヒントを得たとか。
影絵のように浮かび上がる印象的な黒枠と、下部の透かしから漏れる波紋がどこでも水面にしてしまう。

同じ室内に伝統的な和のデザインと近未来的な空間が融合する。

さて階段もそろそろ終わり。
ハナブサデザインさんによる越谷だるまに栃木ダボ製作所の神々のお面

オオトリを飾るように室内を埋めていたのは、大島エレク総業さんのくす玉の様なライティングデコレーション

伝統的な技法であったり、職人技であったり、かと思えば最先端技術を駆使したものあったりと盛りだくさん。

灯りとアート展示だけではなく、テルミン奏者のヨダタケシさんの雰囲気を盛り上げるBGMと、すがすがしい香りのオリジナルアロマテラピー。(つい帰りに土産物で購入しちゃいましたw)
五感で楽しめる行ってよかったイベントのひとつでした。

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