有川浩さんの原作を映画化したもの。
小説を読んで相方は号泣したらしい。
確かに波乱万丈なサトルの人生と、寄り添い続けた猫との絆、周囲の友人たちの暖かさを感じるヒューマンドラマで人間の演技は良かった。
と、いうのはどうも入り込みきれなかった要因が動物にある。
動物たちの心の動きが言語化される、というところは原作でもあるらしいしまあ良いのだが、その喋り方や声のトーンがどうもアニメ的でちょっとそぐわない感じもしたのと、それ以上に猫の動きや表情に違和感があった。
おそらく狙い通りの動きをするよう色々誘導したのだろうが、その誘導した感じが現れちゃってる|( ̄3 ̄)|
セリフは深刻だったり、切羽詰まった感じだったり、主人を思いやる感じなのだが、表情や動きがなんとなく好奇心満々な感じだったり、期待に満ちたようなそわそわした感じだったり、「あ、こりゃカメラになにか付けてるな」とか「見えないギリのとこで何か動かしてたり、好物のものがあったり、別の動物連れてきてるっぽい」とか推測出来る違和感。
表情といえば犬の方が上手な場合もあるけど、猫だって甘える時、警戒してる時、寂しい時など表情結構違うよね。
完全に動物主体で子供向けのように振り切っちゃえばそれほど気にならなくなるもんだが、リアル系の擬人化ってなかなか難しいもんだね。
あと、叔母さんの人生が非常に気になった。
もちろん、旦那も子供もまだない独身でありながら、それほど親密でもなかった親戚の子供を引き取り育てるのは並大抵の苦労ではなかったと思うし、心の温かい人望に恵まれた子に育てられたことに悔いはないと思うけど、それだけすべてを注いで自分のことなどかまわず生きてきたのに先立たれてしまったら。。。。心の穴は埋められるのだろうか。気づいたら多分恋人もいないひとりぼっちの行き遅れ。辛すぎる(><)