森の中でクロヒョウに拾われ、狼の群れの中で育てられた人間の子モーグリの物語。
英国作家ラドヤード・キップリングの小説で、過去にも何度か実写、アニメーション化されて長く愛されているファンタジアーアドベンチャーだ。
ウォルト・ディズニーでもアニメーション作品が作られ(本人が最期に手掛けた作品だという)ているが、今回はウォルト・ディズニー・ピクチャーズがアニメではなく、かといって完全実写でもないCGIアニメーションとクロマキー合成という最新技術を駆使した実験作的な作品。
とある事情で物心つかぬうちから狼を親として、子狼を兄弟と思いジャングルで育った少年。
姿かたちは違うことは気づいていたが、狼として生きていくために人間的な道具などを使わないよう教育(?)されてきた。
ジャングルにはジャングルの掟があり、乾季の水場での共存など生きていくための協定もあった。
しかし人間に傷つけられ、激しく不信感を抱くトラ、シア・カーンは人間の存在を許せない。
乾季の不戦期間が終わっても人間を匿うなら狼の仲間たちを襲うと表明し、そのために仲間の安全とモーグリの安全を考えてクロヒョウはモーグルをジャングルから出して人間の村へ行かせようとするのだが。。。
ディズニー系でいかにも子供向けな作りだから、基本的には夢に溢れた優しい映画かと思ったが、あら、このトラ意外にやることえぐい( ̄▽ ̄;)
あまりに自然でしゃべる以外はすんなり受け入れいれてしまうが、この動物たちはすべてCGだという。
アニメっぽいトゥーン調ではなく、リアルで自然な動きが驚異的だ。
3DCGの動物モデルは好きで結構集めているため、所持しているものにかなり近い動物モデルもあるのだが、やはり自然な動きのアニメーションをつけるのはかなり手間がかかり難しいのだ。
モーションキャプチャとか使ってるのだろうか、、、( ˙-˙ )ムムム
この豊かで幻想的なジャングルの風景もCGとの合成らしいが、実写との違和感ない繋がりが凄い!
実写で出演してるのは、モーグリ役の少年と、幼少時期のショートカット、わずかに映る人間の父親だけ。。。実体のない演技ばかりでそちらも演じにくかったろうなあ。
もちろんストーリーは愛と勇気と友情と成長という王道で見応え十分であるのだが、ついつい3DCGの方にそそられてしまう作品なのであった(^O^)
メイキングをみると、よりそのすごさがわかります。
最先端の技術力を見せつけられた映画といった感じですね。