ATOM(アトム)

CG Animation
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去年の秋に公開された「ATOM」。
ある程度の年代ならばなら知ってるだろう?という、あの手塚治虫の名作漫画「鉄腕アトム」を、なんとハリウッドがフルCGとして蘇らせた物だ。

私はこれを、帰りの飛行機の中で鑑賞しました。この後見た「クヒオ大佐」もおもしろかったのだが、時間の関係上最後の方がシリキレトンボになってしまったので、今度DVDでも探してみるか。

鉄腕アトムと言えば、原作が発表されたのは、私の生まれるはるか前です。
それがアニメ化されて、実際に私が見たのはリメイクされてカラーのTVアニメになってから。

この映画が作られるよりもずっと前から『ASTRO BOY(アストロ・ボーイ)』という英名がついて、世界でも放映され、長く愛され続けて来た作品です。
内容については、当時幼少であったため、主題歌とジェット噴射で空を飛ぶ。ということしか覚えていなかったのですが(^^;)

さて、このハリウッド版アトムですが、トゥーン調の3DCGで、なんだかアトムもかわいらしいというより、ちょっと凛々しい。

話についてもオリジナルで、手塚作品にあるものとは異なるようだけれど、大筋は原作に沿った設定もなされているようだ。

天才科学者である天馬博士が、事故死した息子を忘れがたく、そっくりなロボットを作った。というところなどはそのままである。おなじみのお茶の水博士も登場します。
ただ「トビオ」という名がなじみにくかったためか、「トビー」と微妙に洋風な名前になってますが(笑)

また、動力となるエネルギー源も、時代を考えてか変更されてます。「トビオ」という名も考えてみたらアトムの性能そのまんまだな(笑

時代はロボットがすべての作業を代行してやってくれるメトロシティ。。。って、あれ?
なんだか先日みた「サロゲート」にちょっと似たような感じだな。

ロボットとして蘇った息子は、息子のDNAを受け継ぎ、人間の心を持ち、記憶もそのまま移植されてる。
て、ことは、当人は自分がロボッットであるという自覚さえないわけだ。父を慕う気持ちもそのまま残されている。
それを「やっぱなんか違った」と放り出すのは、人間のエゴを見せつけられた気がしてなんとも気分はよくないものである(ーー;)

「しょせん機械」というくらいならば、心や記憶などを持たせるのは罪である。人間と同じように愛情に飢え、苦しみ、傷つけられる姿は涙を誘う。ついロボットに感情移入。。。

父に捨てられた息子はどのようにして生きて行くのか?
そこにアトムの動力源を兵器利用しようとたくらむ魔の手が迫り
他の人間たち、及びロボットたちとの出会いから何かを感じて物語はすすんでいく。。。
子供と一緒に見るといいのかもしれないけれど、大人が見ても、なかなか思うところのある映画ですね。

しっかしアトムの性能って、結構すごいな~。
うちらの世代では、どちらかというと「サイボーグ009」を思い出してしまうかもしれない。

ATOM [DVD]

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