ある日突然、同時刻に特定区域で一斉に人が昏倒し死亡する事件が起きた。
解剖の結果、それは全て心臓にペースメーカーを埋め込んでいた人だと判明する。
やがて鳩の大群が飛行能力に異常をきたし、次々にものや車、建物等に突撃してくる。
さらに地球に帰還途中のスペースシャトルが大気圏突入後に誘導装置の誤動作と制御不能に陥り危ういところで不時着する。
これらに共通する事象として、軍部は他国からの電磁波攻撃を疑い物理学者のキーズ博士(アーロン・エッカート)と軍事兵器専門のレベック博士を呼び出し意見を聞いた。
軍事的な陰謀ではなさそうなことは分かったが、実はそれ以上の地球滅亡の危機を孕んでいることを発見してしまうのだ!
地球の核が回転を止めてしまった為に電磁場が狂い始め、数か月後には地球は灼熱地獄に陥って滅亡すると。
ただちに対策実行部隊として人材がかき集められ、天才ハッカーのラットも加わった。
地球物理学者キーズ博士(ジョシュ)とジムスキー博士
スペースシャトルの不時着時に冷静な判断を下したレベッカ少佐(ベック)とアイバーソン船長(ボブ)
地底探査機を設計したブラズルトン博士(ブラズ)
高エネルギー武器の専門家レベック博士(サージ)
6人の決死隊は地球の危機を救うために1番深いとされるマリアナ海溝から地球の核へ向けて出発する。
アンオブタニウムという深く潜るほどに強度が増すという特殊超合金(どういう原理かは聞いてもさっぱりわからなかったが。。)を使用したバージルに乗り込んで。
誰も実際に見たことは無い地殻への突入シーンなどの映像が幻想的でキレイ。
宇宙のような水晶洞窟
高熱のマグマ
もちろん想像の産物でリアルではないかもしれないが、地底への旅って地味だけど人類が夢見る冒険のひとつだよね。
しかし冒険には危険が付きまとう。
それぞれの思いを胸に、時には自己犠牲を、時には苦渋の決断を。
人間は人類や仲間や家族のためにどこまで自分を犠牲にできるものか。
国家機密の秘密兵器デスティニー(DSTINI)とは?
そして容赦なく滅亡へのカウントダウンは始まる、、、
チームワークと決断能力と専門知識と勇気と友情。綴られる人間ドラマは王道でも比較的地味目ではあるが、それがいっそうリアルに近づけている感じ。
もちろん冷静に見ると、これだけ世界規模で起こっている危機なのに「時間がないので他国と協力してできない」とか、その割に時短にせよ何層にも分かれた地下探索機を作り上げちゃうとか、運転以外はろくな訓練も受けずに学者系ばかり乗り込むとか、実際どこまで掘り進めるのかやどういう障害物があるかも調査せずに作ったばかりの機械で突っ込む無謀さとか、速攻で核爆弾使用で解決を決めちゃうとか、突っ込みどころは満載なわけですが、ある程度テンポよく進むので。
それほどもの凄いドラマチックな展開でハラハラドキドキの展開という程ではないが、マンネリ化して飽きるという訳でもなく、普通に楽しんで見られます。