銀河

ヒッチハイクをしながら徒歩でスペインの聖地サンチャゴ・デ・コンポステラに巡礼の旅をする薄汚れた老人と若者の二人組。

道の途中で身なりの良い紳士と出会い物乞いするが、もともと金を持っていた老人には施し、何もないと言った若者には与えられなかった。
意味深な言葉を残し立ち去る後ろ姿を振り返ると、いつ現れたかわからない矮人の手を引いておりその懐から鳩を出す。

次に体のあちこちに血がついた(キリストの聖痕とも)無言の子供と出会い、ヒッチハイクの車を捕まえてもらったが、寛いでたわいのない話をしていたと思ったら、急に放り出される。

次に警部と司祭のキリスト教問答をしているバーに親切に招き入れられたと思ったらまた追い出される。

しょうがないので野宿で火を炊いていたらヤギを連れた怪しい司祭のような人が寄ってくる。

夜遅くに森の奥で行われる怪しい異端者たちのミサ。。。。。。。。。

それぞれが何かキリスト教に関連する暗喩みたいなものなのだろうという察しはするが、キリスト教を深く理解していないとピンとはこないと思う。
多少はカトリックについて学んだはずの私でさえ難解なのだから、ほぼ興味のない一般日本人にはさっぱり意味不明な作品かもしれん。

神は存在するのかしないのか。
そもそも神とは何か?
秘跡と奇跡
信仰と不信心
キリスト教の教義に関する疑問
異端とは?

内容的にはほぼ冒涜と言われてもしょうがない、半宗教的なものが多く苦笑せざるをえない。
それぞれの立場の人が、真摯に論争をかわしたり信仰に身を捧げる姿が真面目であるほど滑稽で非論理的に映る。一種の社会風刺かな?

純粋無垢そうな子供たちの無邪気な唱和。教義にのっとっていない者には。。。。。
「呪いあれ!!!」など((´д`)) ブルブル…怖いよ。
微笑みで誇らしげにそれを見守る大人たちの姿もね。

同時進行で、普通に生きる男として描かれるキリストとその使徒の一味。
これが非常に闊達でいかにも人間臭さが現れていて痛快でさえある。マリアさまも普通の母親のように描かれる。
娼婦、盲目の人など、有名な逸話をほのめかす展開もあり、良心と、迷いと、悪意と言霊と色々なものが目に見える形となって現れてくる。

ラストシーンも、奇跡とは一体なんぞや?と考えさせられちゃいますな。

ルイス・ブニュエルですんで、かなりカオスです。
理不尽と不可思議な現象も溢れてます。
誰もが楽しめる映画かというとちょっと自信はないですが(苦笑)

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