「セブン」とかに近いようなちょいとどす黒いサスペンスホラー系。
結構衝撃的な心臓に悪い系映像がいくつかあるので、弱い人はご注意を。
ある大嵐の夜。
それぞれ何かしらの因果関係を持ちながら、車で移動していた人達が僻地のモーテルに集結してくる。
神経質な旦那と妻と子供の一家、高慢な女優、女優の運転手、娼婦、新婚夫婦、囚人と護送中の警官、モーテルの主人。。。
職業も年齢も性別も目的地も一見バラバラだが、偶然が重なり止むを得ず避難する羽目になるまでの状況も、なかなか作り込まれていて序盤からぐぐっと惹きつけられる。
通信も途絶え、交通事故で瀕死の人間もいるのに救急車さえ呼べない。
その中で起こる連続殺人事件。
そして徐々にあきらかにされていくそれぞれの抱えていた重い事情。
次々に浮かび上がる真犯人のイメージ。
そして不可思議な転機。
ただ、何となく最初から胡散臭いやつは分かる(笑)
こいつは見せかけで周囲は騙されてんだろな~と。
こっちは多分釣りで犯人じゃなかろう。
でもってこの当たりはさくっとやられちゃうキャラだろうとか。
でも、ある瞬間にあ、そういうことか、と気付く。種明かし前でもわかる人はいるだろう。
13金のように単なる殺人ゲームではなく、別進行していた内容とピキーンと繋がるのだ。
なのである程度はわかりやすいところもあるが、犯人像を見せようとしないところで、緊張感のあるスリルが続いて飽きさせない。
鍵のナンバーは結局誕生した順番とかなのかな?
そして最後も、そこまで詳しく見せちゃう必要あるのかなと思う反面、生き残った人物に対して何でこの人が?というスッキリしないもやもやもあったので、ドンデン返しというより腑に落ちた。
ちと無理があるという意見もあるだろうが、見かけではなく、、、なのだから。
まあ、人格の交代というよりも、単に夢を見ている状態という感じなのが一番「?」だったけど。
ストーリー展開、構成、演出効果など、全体的に完成度の高いサスペンスに仕上がっていると思う。