特殊なカードを使って、一種の霊視的な能力を発揮する女性を中心として、小さな町で起こる殺人事件の裁判の行方などを描く。
超能力探偵的な話だと思うとちょっと違う。
しっとりしみじみと、静かに暮らす母子家庭を取り巻く奇妙な隣人関係と大人の事情様々を描き出すといったところか。
明らかなDVの夫から離れられない女性。
女好きでキレやすく陰湿な嫌がらせをする男。
幼い頃のトラウマから情緒不安定さとコミュニケーションに支障がある自動車工。
人の話をまともに聞かない警察。
結婚を目前にして複数の男と平気で肉体関係を持つ尻軽女。
なんというか、この村にはまともな人があまりいないんじゃないか、子供の成長のためにもさっさと違う場所に引っ越した方が良いのではないか?と思わせる。。。
そんなわけで、事件が起きた時にも疑わしい奴らが多すぎるのだ。
状況や普段の行状から怪しい奴が、証拠不十分でも起訴された挙句有罪判決を下される。
まあ自業自得なところはあるが、短絡的すぎて逆に怪しい。
有罪判決が早すぎるのも、ひょっとして警察内部に関係者がいるんじゃないかとも疑える。
結局信じてなさそうな奴らも彼女の「能力」にたよることになるのだが。。。。。。。
ホビットシリーズのエルフの女王ガラドリエル役でおなじみのケイト・ブランシェット主演。
キアヌ・リーブスはイマイチパッとしないジゴロ役だった。
霊能的だけどホラーに分類されるとなんか違う気もする。