すでに何回みたかわからない『チャーリーとチョコレート工場 』
とても夢のある話のようで、物凄く皮肉なブラックユーモア満載の映画。
特に今で言うモンスターペアレント、極端にまでデフォルメされた大人の馬鹿っぽさを際立たせているのだ(笑)
爆発的な売れ行きを誇るウォンカチョコレートが仕掛けたのは、世界でたった5枚しかないという工場ご招待のゴールデンチケット。
しかし当たりを引けたのは、金に糸目をつけず買い占められる大金持ちのワガママで傲慢で甘やかされ放題に育った子供やエリート教育で頭でっかち知ったかぶりの子供ばかり。つまり、とても可愛げのない嫌な子たちばかりなのだ。
そんな中で、ひょんな偶然から貧乏でその日暮しの大家族の子供が夢を掴んだ!
さあ巨大なチョコレートの国へ出発だぁ~♥
しかし彼らを迎えたのは、不気味に燃えて溶けだすシュールな人形たち。
そこへ登場したのは頭のおかしいジョニーデップ。
不気味で皮肉屋で悪意の垣間見える工場長のウォンカと共に、ブラック・ユーモアに満ちたシュールな工場見学へようこそ。
そこは見るもの全てがお菓子でできたワンダーランド!
ジョニーデップの演じるキャラの中では、一見比較的まともな方?な感じもするが、やはりぶっ壊れて吹っ飛んだシュールさを見せつけてくれます。
かなり毒があるんだけど、子供時代の思い出がシンクロしてきて、どうしてこうなったのかがだんだん見えて来る。
全く同じ姿形の謎の小人族が見せるチームプレイ、子供がひとり消える度に始まるミュージカルも見物だが、日本語の歌にするとちょっと変かも(´Д`)
ウンパ・ルンパのミュージカル調な歌と踊りは好き嫌いが分かれそうだな( ̄▽ ̄;)
恐怖の館のようでもあり、教訓の館のようでもあり、子供向けのように見えて、その実大人に発信されてる気がする。
そしてさまざまな有名映画及びミュージシャンのパロディ(オマージュというらしいがw)が散りばめられているのは遊び心なのだろう。
なかにはすごくくだらね~〜!ってとこもあるんだけど、(悪)夢溢れるファンタジーともいえる。
このなんとも言えぬシュールさと、くだらなさと、悪趣味さが癖になってまた見たくなっちゃうんだよね。
最後はほっこりさせてくれるなかなか好きな映画の一つであります。