恐ろしく歪で独創的な世界。
あまりにも病的な青年と、どこまでも真っ白なビューティークリニック?同じく真っ白な部屋とキッチン。
あ、これは何だか私が好きな系統の世界観のやつぽい。
しかし、話が非常に見えにくい。
何を商品化して、どういう効果があって、彼には何が起こっているのか、話が進んでもサーッパリわかんね。
そしてうっすらと見えてくるほどに、この映画の異常性、狂気が際立ってくる。
なんじゃこの設定は!!
みんなが憧れる完璧な美、非の打ち所のない魅力と強烈なカリスマ性。セレブ。
しかし、その憧憬から派生したであろう向かう先が狂ってる。
白い廊下、白いドア、白いシャツに白いパンツ。白い家に白い肌。
とにかく白で埋め尽くされた画面に鮮やかな赤い唇と、どす黒い鮮血。
こう書くと美しいようだが、実際にはホラーに近い気色悪さがある。
肌に食い込む注射針や、瞳孔のアップ、メスで切り裂かれる肌などダメな人にはやばい画像。
特に中頃で挟まれる幻覚映像はかなりぶっ飛んでる。
あれは夢にみるよ、、、(でも好き)
映像も行動も形状も世界観もとにかくぶっ飛んでる。
カメラワークと音楽も独特だし、個人的にはこの監督かなり気になる。
一般的にはかなり悪趣味な方向性のアートな訳ですがかなりツボにはまった。
主役のもはや飛んじゃってるようなイカれた目つきも素晴らしい?!
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いやあ、まだまだ面白い映像作る監督っているもんですね。
親のデヴィッド・クローネンバーグと比べてうんぬんという批評もよく見かけるけど、そっちの方は見てないのでよくわからないけど、ひとりの監督作品として十分楽しめました。
カップルや家族で見ることは勧められないけど、次の作品もぜひ見て見たくなりました。
だって画像の一部きりとっただけでもこれだもん。
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