十二人の死にたい子どもたち

Suspense/Mystery

あるサイトに導かれてやってきた男の子。
指示通りの道順で廃病院っぽい建物に入り、指示通りに金庫の中に並ぶ12枚の番号札の中から一枚を取り出して、向かったのは目的地の地下一階の多目的ホール。

やがて次々に同じ手順で集まってくる曰くありげな少年少女たち。
部屋の中央に並べられた机の周囲には、ベッドが囲むように並べられていた。

この集いの目的は、今日ここで集団自殺すること。
そう、心に闇を抱えた若者たちの集まりだったのだ!
しかし、何故か実行する前に全員で意志の確認の話し合いがあり、全員が納得しなければ実行されないという不思議なルール。

しかも、そこには13人目の名簿にない人間の死体が横たわっていた。。。

さて、ここからなんとも不思議な展開になっていきます( ̄▽ ̄)

親子関係のもつれ、いじめ、歪んだ家庭環境、治らぬ病の絶望、誰にも言えない秘密の重責、カリスマを失った熱狂的ファンなど、現代のうちに潜むさまざまな問題が浮き彫りにされていくわけですが、全員が全く違う問題とも言えず、結構似たような問題を抱えた人がお互いを鏡のように映し出す。

結局何が起こっていたのか?は、やや複雑だが、ストーリー展開自体はかなり素直に流れるので混乱はない。

まあ、最初の目的に対して何をやってるんだ?
なんでそんな工作する必要があった?
何自分勝手なことやっとんの??
と、すっきりしないとこはありますが、傷つき、傷つけあいながらも精神的にそれぞれが成長していく謎解きミステリー。

ラストも特に意外な展開というわけではなくぶっちゃけ予想通りではあったが、全体的に陰惨なところもあまりなく、綺麗な終わり方なので、多かれ少なかれいろいろな壁にぶつかって悩んでいる青少年にも安心して見られる内容であったな。

。。。。と、思ったところで。。。。。。
‹‹(´ω)/››‹‹(  ´)/›› ‹‹( ´ω)/››

『天地明察』『マルドゥック・スクランブル』などで知られる冲方丁さんの小説を映画化したものだったんですな。
多分原作を読めば、もっと各々の抱える闇の深さや背景なども納得できるのかもしれない。
内容を知っていて見ると、脳内補完ができるんだけど、そうするとミステリー要素がネタバレになっちゃうんだが(笑)

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