先行上映した米国では、なんだかやたら評価が低くて興行収入も危ういとか言われてたこの「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」ですが、映画は個人の感性に左右される面も大きいので、他人の評価なんぞあてにせず、さくっと見にいってきちゃいました。
これでチューバッカとの出会いやミレニアム・ファルコンの入手方法、ニヒルな金の亡者になったわけがわかるはずだ!とワクワクしながら。
今回の抜擢は、「スプラッシュ」 「コクーン」 「アポロ13」「ダ・ヴィンチ・コード 」など過去にもヒット作を生み出してきたロン・ハワード。
もっとも懸念してたのは、ポスターなどを見る限りでは、若き日のハン・ソロらしき人があまり似てないなぁ〜と。
でも大丈夫だった。
瓜二つとは言い難いはずなのだが、多分相当作り込んで寄せたんだろうなあ。。。。。シニカルな笑顔など、ところどころに見せる表情が若き日のハリソン・フォードが演じていたハン・ソロにすごい似てる!!これも素晴らしい演技力と言わねばなるまい。
確かに、ヨーダやベーダー卿や、C-3PO、R2-D2など歴代の大人気キャラたちは登場しないし、派手な宇宙戦闘シーンもほぼない。
そう、今回「フォースの力」はまったく登場しない人間のドラマだ。
でも、はらはらどきどきのトレイン&カーアクションや、新しいクリーチャー、乗り物、星の風景、お決まりの酒場シーンなど十分楽しめる要素が詰まっている。
貧困街から恋人と手を取り合って抜け出そうとしたり、金のために兵となって激戦区に投入されたり、盗賊一味に加担したり、思いがけぬ再会もあったりといわば王道ストーリーではあるが、過酷な環境でそれぞれの思惑や願いの為に生き抜こうという逞しさが泥臭く描かれている。
それぞれに絆で結ばれた相棒があり、信頼と裏切りがあり、くすりと笑いを誘うユーモアもありでいや結構おもしろかったですよ。
C-3POのようにちょっとおしゃべりな女性型ドロイドのL3-37もなかなか癖が強くて良いんじゃないかと。
紆余曲折の上、チューバッカとハンがミレニアム・ファルコンの操縦席に並んで座った時は「キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!」とスター・ウォーズファンならだれもが思うでしょう。
しかしチューバッカを「チューイ」と呼ぶようになるまでの経緯もなんか伏線ありそうでまったくなかったり、生き別れとなったキーラがドライデンの片腕になっていたことの意味と苦悩をハンがあまり深く考えてない浅はかさなど、やや「??」という面はあったかな。
ちなみに当然映画館で「限定版パンフレット」の方を買ったw
見比べてはいないので、どこがどのくらい違うのかは正直わかっていないが、結構厚みもあるしっかりした作りです。
やっぱりパンフがあると、ファッションやメカや登場したクリーチャーなどじっくり見直すことが出来るからいいんだよねえ。
ストームトルーパーだけでこんなにバリエーションあったんだ!とか
そういやこんなドロイドもいたけな。とか
今回のファッションも日本、中華含め他にも民族衣装チックなのがいろいろあって世界の垣根を越えてるんだな。とか。
東北の鹿踊やなまはげっぽいのもあったぞ?
反乱軍の芽生えみたいなところもあるし、意外と盛りだくさんで個人的には良いと思った。