引き続いてエド・ウッドものです。
一番最初にみたのが「プラン9・フロム・アウタースペース」だったもんで、今回はどのくらい意表をついたものがでてくるかとわくわくしていたのですが。。。
社会的名誉のある立派な医師のドラ息子が、悪い仲間に引きずりこまれて犯罪に手を染め、ついには人殺しをしてしまうという、ぶっちゃけていえばどこかにありがちな話。
多くの警察の協力も得ているようで、今回はダンボールで出来たセットなどとんでもなくしょぼいセットというのはなかった。
パトカーと犯人のカーチェイスなど、それなりに雰囲気もだしており、彼の作品のなかではいたってまともに映画らしい出来上がりになっているのではないか?
まともとは言ってもエド・ウッドですから(笑)
相変わらず棒立ちで眼はあらぬところを彷徨い、やたら説明文ぽいセリフの俳優達。
「ハニーあなたについていくわ♡」
と言った直後に「あんたは最低の屑よ!」とひどい罵倒を浴びせ続けたかと思うと、即和解して抱擁するカップル。
ところどころに意味ありげなセリフで匂わせておいて、その後のオチが存在しなかったり。
「拳銃は所持していること自体が罪だ」といいつつ、医者の家には いったいいくつの拳銃が隠されているのでしょう(ーー;)。あんたの家が怪しいよと。
話の流れと前後のつながりが「ん?」と首をかしげる謎のシナリオなど不審な点は健在w。
しかしエド・ウッド作品を見ていると「なんて無能な警察たちなんだ」とつくづく思ってしまう(ーー;)
お前らちゃんと仕事しとるのか~~~~~~~!っと。
どう考えても犯罪者の家族が怪しい行動をとってるのに尾行しないし(帰るなよ)、普通ならそんなとこ立ち寄ったら一発でつかまりそうなところにも警官はまったく注意も払わない(帰るなよ!)。あの、、、いったい何を捜査してるんですか?!
「あやしい」と口ではいいつつも、まったく監視もしてないし、酒飲んでる間に人殺されてますけど。。。。
見 張 れ よ !!
さんざん本人と接触してて声も聞いてるはずなのに、、、指紋もとってあるはずなのに、、、、、
本人に「別人です」と否定されてひきさがるなよっw
と、まぁそれなりに突っ込みどころも満載なわけですが、一応話に流れはあるし、場面自体にはそう異常なところもないし、「絶対的におかしな映画」を求めて見ると期待はずれに感じる面はあるかもしれません。
一応映画らしい映画です。
腹をかかえて大笑いというところはありませんでしたが、そこそこ楽しめました。