オデッセイ (3D字幕)

SF

火星に一人取り残された宇宙飛行士のサバイバル。。。「オデッセイ」見てきました。
リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演ということで、結構期待値は高かった。宣伝の仕方もうまかったんだろうな。。
アンディ・ウィアーの小説『火星の人』が原作だそうな。

火星の映像、現代のハイテク機器など映像的には素晴らしかったと思う。
なにしろ絶望的な状況に立たされた主人公が、悲観的にならずに生き抜くために前向きにできる限りのことをやるという設定もよかった。
また、一度はあきらめて去った仲間や地球上の人々が、力を合わせて一人の人間を全力で救うというのも共感を得られる要素であったと思う。

が、賛否両論あるところだとは思うが、全編を通じて懐かしの70年代のディスコミュージックが流れ、本来かなり悲壮感漂う状況でもユーモアを忘れない姿勢が、どことなく軽い感じでアメリカナイズされた映画だなあという感じがした。
最初のおいてけぼりにされた後の、へたしたらそのまま衰弱死していたであろう状況、命の綱となる食料供給の問題を解決したと思ったら一瞬で吹っ飛んだ時など、深刻すぎて精神的におかしくなりそうなこともいろいろあったのに、、、全体の印象はやはり明るい。
音楽も楽曲自体は嫌いではないのだが、どうも私の中ではマッチしなかった。

科学的にいろいろ冷静につきつめていくところは現実味があってよかったと思うし、最後の救出劇の案はどぎもを抜くもので、理論的に考えたらそうなるのかもしれないが、かなり運にまかせた賭けの要素も強かったと思う。
つまらないのか?といえばおもしろかった。ただ思っていたよりもヒューマンドラマの要素は薄く、エンターテイメントに重点を置いていたように感じる。

構成力や表現力などはもちろんかなわないところではあるが、個人的には「2001年宇宙の旅」の方が好きだなあ。

オデッセイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

タイトルとURLをコピーしました