ボスニアの教会で、ある一人の議員が暗殺されるところから始まる。これが伏線となる。
ところ変わって、ロシアのミサイル基地より核軍縮条約に基づき解体された核弾頭が、後処理のため機関車で運び出された。
しかし、移送途中で怪しい武装をした訓練の行き届いたテロリストたちに襲われ、護衛の兵士たちは虐殺されて10基の核弾頭は盗まれた。
護衛の兵の中に、最初から裏切り者が潜んでいたのだ!
襲撃の後始末のために爆発させられた一基の核爆発により、アメリカでは核の対策担当部署が何事かとおおわらわになる。
冷静な分析能力を買われ、ケリー博士(ニコール・キッドマン)が調査責任者となった。
そこへいけ好かないが切れ者のデヴォー(ジョージ・クルーニー)が現れ、ケリー博士とデヴォー中佐がコンビを組んで核弾頭の行方を追い、回収に乗り出していく。
題名はピースメーカーだが、全く平和的ではないっ!
激しいカーアクションand銃撃戦が主体である。
しかし単純なアクションではなく、国境侵犯や、国際問題が絡んでくるので事情が複雑化しており、急な展開の為事情が伝わらずロシア軍に撃破されちゃったり(^◇^;)
特にひねった予想外の驚きとかはないんだけれど、まさに絶妙なギリギリのタイミングでストーリーがテンポ良く進むので、息を飲むハラハラドキドキの連続。
犯人の過去に潜む深い闇の記憶。
事件の背景を知ってしまうと、追い詰めてもしてやったりという気にはなれず、なんとも切なく救いのない後味の悪さを感じる。
これは平和の調停者を自認する某国への批判、警告とも受け取れるね。