言わずと知れたリュック・ベッソンの有名な作品。
昔見たはずだがすっかり内容忘れてるうえに、未公開シーンが含まれていると言う「完全版」であったので。
凄腕の殺し屋。
しかしその裏は貧しいアパルトマンで慎ましく孤独に暮らす冴えない中年男。
ミルクが大好きで、植物を愛し、映画も好きなロマンチスト。
同じアパルトマンで暮らす家族はマフィアの下っ端らしく、荒んだ家庭環境の下の娘はグレて学校にも行かず、家庭内暴力を受けている。
このナタリーポートマンがとってもチャーミングで可愛らしいのだなぁ(⑉°з°)-♡
あどけなさと小悪魔的な魅力が同居する男殺しのような小さなレディ。
が、ある日裏切りの疑いで一家惨殺され、ちょうど買い物に行っていた娘がその現場に戻ってきてしまい、機転をきかせた娘は自宅のドアを通り過ぎてレオンの部屋に帰るふりをして転がり込む。
孤独な殺し屋と、家族も帰る家も失い、自分もレオンの元で殺し屋となると言い張る少女との道行は、、、
守りたいものができた時、それは殺し屋という仕事にとっては命取りのアキレス腱となり、破滅へのカウントダウン。
情で動いては行けないという鉄則が揺らぐ。
しかし、あってはならない事だけど、市民を守る側の組織が人殺しを楽しむような大悪党だった場合はどうしたら良いんでしょうね( •́ .̫ •̀ )
アクションやトリックは荒唐無稽な所はあるし、もちろん殺し屋という仕事が良いわけはない。
が、なんとも切ないねえ。
不器用だけど不幸な過去からその道に踏み込み抜け出せなくなった男も、復讐心と愛のみに縋り生きる少女も。
ストーリーは大道でラストも予測通りなんだけど、このジャン・レノとナタリーポートマンという組み合わせがなんとも味わい深くて良いのよ。
どちらも表情が素晴らしい。言葉がない場面でも感情が滲み出てくるんだよねえ。