戦メリからの流れで、懐かしいデヴィッド・ボウイの作品を見つけてつい購入したのだが、それからすぐに訃報が届いた。
なんとなくそのままお蔵入りしてたのを思い出して観てみた。
テーマソングもデヴィッド・ボウイが歌ってます( ̄∀ ̄)
いや、途中の挿入歌もミュージカルの如くモッコリピチピチパンツで歌って踊ります。
継母と上手くいっていない年頃の娘が、ある日幼い弟の子守りの留守番を任されるが、泣き止まない赤ん坊にイラついて禁断の呪文を唱えてしまい弟はゴブリンの城に連れ去られてしまう。
デビッドボウイの登場だーー!!
ここからはバリバリコッテコテのファンタジーの世界へようこそ。
幼い弟を取り返すためには城までの道のりを埋めつくした巨大なラビリンスを13時間以内に攻略しないといけない。
今と違ってCGではなく、いかにもパペットやぬいぐるみたちが動き回るのとセットの壁がややチャチくて重厚感がないうえに、いかにもブルーバックで合成しました感が出てる縁どりが見える映像なのだが(実はブラックバックで黒子達が数人がかりで一体ずつ動かしてたw)、その軽さが味となってるところも。
セサミストリート?魅惑のチキルーム?オズやアリスのワンダーランドにも似ているな。
昔、結構楽しんで見ていた記憶があったのだが。。。。
デヴィッド・ボウイのせつない色気に惑わされたというのはある。
ジェニファー・コネリーの可愛さにきゅんときたというのもあったろう。
いや、やはりおもしろい。
登場するキャラクターたちの個性が立っていて、なんともコミカルで可愛らしい。
ちょっとした会話がウィットに富んでいてクスリとわらってしまうのだ。
全体的には子供向けに作られたおとぎの国のファンタジー。
でも何気に大人だから響く箇所もあるんだな。
お前が欲しいものはこれだろと与え続けるゴミオバチャンとか、自分で決めた騎士道に縛られるディディモスとか、絶対権力に逆らえないけど苦悩するホグルとか。
そして、最後のエッシャーの騙し絵を立体化したような階段回廊は圧巻。
上も下もない、垂直も水平も関係ない。
多分、これは少女が一皮むけて大人の1歩を踏み出すお話なんだろな。と最後に感じた。
ちなみに特典映像のメイキングは非常に興味深く、作品を見ただけでは気づかなかった裏話であらたな発見もあったりして面白かった。
そうか監督のジム・ヘンソンって操り人形師やん!
しかも『セサミストリート』の生みの親やん!
ちなみに製作会社はルーカスフィルムで、製作総指揮 はジョージ・ルーカスであった。
確かに現代と比べると「リアルさ」という面では弱い。
んが、この映像をアナログで、棒や操り糸の人形や着ぐるみで演出していたとなるとその技術はすごい!!
ルドや毛虫などの表情も豊かだし、個人的には頭が鳥おじさん好きです。