LOOP -時に囚われた男

SF

摩訶不思議なタイムリープもの。

ヤクを運んで売りさばく、自分勝手でクズな若い売人と薬をやっていたらしい彼女。
ある日大きな仕事の前に彼女の妊娠を告げられ、動揺するが、、、

死んだのは彼か?彼女か?マフィアか?
死んだはずの人間が生き返り、同じ時を繰り返す。
それは少しずつ重なりつつも少しずつズレていく。

電話、ビデオ、対面、過去、現在、ねじ曲がって離れてくっつくどこまでが現実か分からない世界。

ほんの数分前のデジャブから現在進行形のデジャブ。
自分がここに居るのにそこにもいる?!
殺されて死体となっている自分とそれを見つめている自分。
自分から自分への忠告。

繰り返されるループのなかで、それぞれ違った行動を取った自分を追っかけるなんとも不思議な構図。

複数のパラレルワールドが同時進行で、ひとつの次元で全部重なっちゃったみたいな珍しいタイプ。

同一人物が違う選択をしていくのとも違う、過去の自分の行動を影からこっそり変えようとするのとも違う。
自分がどんどん増殖していくような妙な気分。なんじゃこりゃ⁽⁽◝( ꒪͒∀꒪͒ )◜⁾⁾≡₍₍◞( ꒪͒∀꒪͒ )◟₎₎⁽⁽◝( ꒪͒∀꒪͒ )◜⁾⁾≡₍₍◞( ꒪͒∀꒪͒ )◟₎₎

最初は時系列通りの位置からループし始めたが、途中からループの位置が中途半端なとこで挿入されたりしてくるので、どこの場面の結果と繋がることになるのか混乱が激しくなってくる。

全く違う行動を取ってきたはずなのに、その先が最初に戻ったり、どこでどの選択が間違いだったのか、、、

そしてループの魔力から解き放たれる時がやってくる。

こうしたタイムリープものはかなり昔から小説でも漫画でも映画でも扱われてきたので、全体的な流れとしてはそう物珍しいこともないが、なかなか面白く混乱を楽しみながら観ることができました。

終わり方も凄い衝撃的でもないが、後味悪くもなく、めでたしめでたしとも言えずに良い感じにきれいにまとまってました。

ちなみに俳優さんたちは、日本にはあまりなじみのないハンガリー映画ということもあってか、今まで見たことのない方たちばかりでした。

LOOP/ループ-時に囚われた男-(字幕版)

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