ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間

Fantasy
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指輪物語の本編の方の除幕。原作では「旅の仲間」編。
本もすべて読んだが、この長い物語は最初に延々とこの壮大な物語の背景を語り続けるので、面白いところに来るまでにめげそうになった(。ρω-。)

だから最初は映像から入るのもありだと思う。

なんといってもこの映画、とにかく作り込まれていて完成度が高い!
美しい自然と、世界観そのものを具現した建築物や小道具各種、服装にキャラ設定など、見事なまでにしっくりと来る。
それに改めてみるとキャストがかなり豪華で名優さんを多く使っているもんだ。

シリーズ通して重要な役割を担うガンダルフ(イアン・マッケラン)はもう文句なしのはまり役で、独特のオーラを出しまくってる。

主人公的なホビットのフロド(イライジャ・ウッド)は、まるで少年のような人形のようなおそろしく澄んだ大きな瞳が印象的。

裂け谷のエルフ、エルロンド(ヒューゴ・ウィービング)は闇の勢力側に属していてもおかしくはないほどあくが強い顔立ち。

その娘エルフのアルウェン(リブ・タイラー)は、エルフにしては垂れ目すぎて気品よりキュートな感じになっている。

北方のエルフであるレゴラス(オーランド・ブルーム)はいかにもレンジャーっぽい雰囲気であるが、刀剣の届く至近距離でも強引に弓を撃つw

ドワーフのギムリ(ジョン・リス=デイビス)は文句のつけようがないドワーフっぷり。

人間のアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)とボロミア (ショーン・ビーン)は人間っぽい弱さと強さと属っぽさをにじみだしている。

ロリアンを統べる高貴なエルフのガラドリエル(ケイト・ブランシェット)は、浮世離れしていて怖いけど良かった。

そして、、、めっちゃ地味でいかにも脇役ぽさがあるのにサム(ショーン・アスティン)男気ありすぎ(笑)

内容は、世界を正しく美しく統治するために作られた指輪が各種族に与えられ地上は守られていたが、実はひそかに冥王サウロンによって作られた「一つの指輪」というのが存在し、これはすべての力の指輪を支配する恐ろしい力を持っていた。

三つの指輪は、空の下なるエルフの王に、
七つの指輪は、岩の館のドワーフの君に、
九つは、死すべき運命(さだめ)の人の子に、
一つは、暗き御座(みくら)の冥王のため、
影横たわるモルドールの国に。
一つの指輪は、すべてを統べ、
一つの指輪は、すべてを見つけ、
一つの指輪は、すべてを捕らえて、
くらやみのなかにつなぎとめる。
影横たわるモルドールの国に
J・R・R・トールキン作 指輪物語 瀬田貞二訳

ドワーフに与えられた数多いなっ!てとこに嬉々としていたりしましたが、このドワーフの7つと人間の9つは残念ながらサウロンの奸計にはまり、欲に目がくらんでばんばん指輪の能力を使ったためダークサイドに落ちて衰退していく。。と。
賢いエルフは悪のたくらみに気が付いて使わず隠したので3つは無事であったと。

悪ればせながら気付いた連中も含めてサウロンによる悪の支配を打ち破るために協力して戦い、激しい戦闘でなんとかサウロンの手から一つの指輪を奪い取ったが、めぐりめぐってホビットのビルボがうっかり手に入れた。

善良で平穏と楽しい暮らしを愛するホビット族であっても、長年所持しているうちに徐々にその魔力に魅入られおかしくなっていくと同時期に、サウロンが再び指輪を奪い返して勢力を取り返そうと策動を始めた。。。

そこで諸悪の根源となるこの指輪をサウロンの手に渡すことなく消滅させちまおうってことで、唯一それができるサウロンの本拠地モルドールに乗り込む旅に出ることになるんだけど、とんでもない力を持つ指輪は基礎能力の高いものや野望を抱くものに対して恐ろしい誘惑の罠でもあるわけですよ。

ほんとは誰もが欲しいが、指輪に逆に支配されたらどうなってしまうかわからない。だからそれを所持して運ぶだけでも危険が伴い人選にも揉めるのだが、、、、一番無害そうな(?)ホビットが運び、有能なエルフやドワーフや魔法使いや友人たちがそれを守って進むことになった。

ぶっちゃけホビットだけだったら戦闘能力ほぼ皆無だからそもそもたどり着けないよー((´∀`))ケラケラ♪

悪の軍団にはオークやトロルなど残虐無慈悲な戦闘種族がいるしね。

仲間内でも友情有り、反目有り、信頼と裏切りで次々に苦難も降りかかりこの映画だけではモルドールまでたどり着けない。
てか、原作がとんでもなく壮大で長いので、これでもかなりはしょってるんだけどね。

それでもこのシリーズはやはりファンタジー映画の傑作だと思うよ。

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