ミザリー

Suspense/Mystery

やっぱり女は怖いなあという映画。

。。。。ではさすがに終われないので(ーー;)

スティーヴン・キング原作ということで、サイコ、サスペンス的なものだろうなと予測していたが、まあそういう感じ。

「ミザリー」という主人公のシリーズを描いた人気小説家が、次の作品を山奥のロッジで書き上げて持ち帰る途中に山道で吹雪に遭遇して転落事故を起こしてしまう。

命を救ってくれた女性は、熱狂的な彼のファンで、実はストーカーまがいに後をつけてきたところだったという。。。

なんだか冒頭の山奥の道を走っていく情景が、シャイニングを思い出させた。
宣材写真もホラーっぽいんだけど、これは幽霊とか無差別殺人鬼とか(そうなんだけど)いうよりも、人間の心理的な恐ろしさを描いた作品。

完全に自分が小説の中のキャラと一体化しちゃって、凄まじい感情移入。
と、ともにそれだけ素敵な作品を書いた作家に対する敬愛と、手の届く目の前に現れたことで恋愛感情とごっちゃになってしまった混沌。

特に相手が身動きできない重症で、自分が看護婦の資格を持っていたがために、看病から食事から下の世話から全て自分の手の中にあるというねじ曲がった優越感。

でもね、善意を押し売りして相手が自分の思う通りにならないと切れて暴力振るったり、自分のイメージに無理やり沿わせようとするのは愛情とは言えないと思うんだよね。
それは独占欲、所有欲、自己満足であり、欲しいのは理解ではなく自分に従順な奴隷。

いくら身体的に拘束しても心まで縛るには難しい。(だいたい壊しちゃうパターン。。。)

決して魅力的な美女でも、グラマラスな小悪魔でもなくて、普通のいかにも善良そうなおばちゃんだから余計怖いんだろうな。

ミザリー(特別編) [DVD]

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