荒俣宏さんの原作が大好きで、今まで全巻通して何度も読み返してきた。
[amazonjs asin=”4041690242″ locale=”JP” title=”帝都物語〈第壱番〉 (角川文庫)”]嶋田久作さんが加藤役に抜擢されて映画化されたのも知っていたが(凄いイメージピッタリだと思ったw)、あれ?こんなに昔のことだったっけ(・。・)
どういう風に映像化したんだろうと、いつかは見たいと思ってたところ、AmazonのfireTVでprime会員無料になってたので、よっしゃ!
とにかく驚いたのが、配役かなり贅沢やんかー(笑)
加藤保憲 – 嶋田久作
辰宮洋一郎 – 石田純一
鳴滝順一 – 佐野史郎
辰宮由佳理 – 姿晴香
辰宮恵子 – 原田美枝子
渋沢栄一 – 勝新太郎
寺田寅彦 – 寺泉憲
平井保昌 – 平幹二朗
今和次郎 – いとうせいこう
黒田茂丸 – 桂三枝
泉鏡花 – 坂東玉三郎
早川徳次 – 宍戸錠
大河内正敏 – 寺田農
森鴎外 – 中村嘉葎雄
織田完之 – 大滝秀治
西村真琴 – 西村晃
幸田露伴 – 高橋幸治
工藤 – 峰岸徹
こんなに力入れてたんだ、、、
しかも、ほぼイメージを壊さない見事な役の配分であったことに感心した。
と、いうか、西村晃さんといえば「水戸黄門」のイメージが強烈なのだけれど、今回「學天則」を作成した西村真琴教授役を演じたのだが。。。
ええええ!?西村教授は本当の父親だったんか! どうりでなんかすっとイメージに馴染んだと思ったら、親の姿を演じる我が子なのねん。
とはいえ、時代を感じさせる古臭い感じは拭えない。
昭和のホラー映画のような不自然な特殊効果が至るところに溢れている。
首塚など近景のセットもなんかちゃちな感じがする
そもそも加藤の傍らにいる、レオタードみたいなセクシー姉ちゃんは誰やねん!!ヽ(;▽;)ノ
元々がかなり複雑な構成になっているのを端折ってるので、話の展開が早いというか、原作知ってるから間を頭で補完して見れるが、これだけ見た人には全体像がよくわからん気がする。
誰がどういう役で、何の役割を持っていて、どういう立場なのか。その場面から次の場面の展開までの脈絡が見えず唐突すぎるのだ。そこがこの物語の醍醐味なんだけどね。
まあ全12巻➕外伝という大作なので、こも映画では4巻分とはいえ結構なボリュームある内容。
歴史的背景と実在の人物を見事に取り込んでいるのがこの作品の面白いとこだ。
映像化という意味ではなんかちょっと大衆娯楽作品といった風情だが、力のある役者さんたちの存在感が見ごたえあり。
また久しぶりに読み返してみたくなった。