ルーヴル美術館を舞台に、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画や博物学的な手稿などを暗号に組み込み、聖杯伝説に関する謎が明らかになっていく。
原作は、ダン・ブラウンの小説。
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改めて見ると、実力派の見ごたえのあるキャスティングなんだな。
トム・ハンクスとジャン・レノは言わずもがな、イアン・マッケランはホビットシリーズのガンダルフだし、ポール・ベタニーはアイアンマンやアベンジャーズのJ.A.R.V.I.S.(姿見えないがw)
絵画だけではない天才のダ・ヴィンチに関するメッセージと謎解きに主体を置いたミステリーなんだろなと思っていたが、それ以上にテンプル騎士団とマグダラのマリア、キリストの末裔問題に関する重大な秘密というのが柱となっており、このへんの知識がある程度ないと分かり難い内容となっているかもしれない。
全体的には結構興味深くおもしろいと感じたが、象徴的なイメージを重視したのか、人間関係や登場人物の背景、過去との関連性などが浅くちともったいない気がした。
例えば非常に人を殺しながらも毎回自分に鞭打ち、懺悔するシラスなど掘り下げていくとかなり味のあるキャラだと思うのだが。。。また神父にだけは何故あれだけ深い信頼と愛情を寄せるのかなども。
ソフィーに関しても過去の一映像だけが繰り返し想起されるが、そうなるに至るまでの葛藤が、最後の方にさらっと説明加えて終わっちゃってる。
だって、結末があれであれば、もっと深く複雑なあれこれがあったでしょうに(^^;)
で、結局レオナルド・ダ・ヴィンチをこの宗教論争と秘密結社に結び付ける必要性が、いまいち強く感じられなかった。最後の晩餐の開設はおもしろかったけどさ。。
これは原作を読み込んでから見た方が楽しめる映画なんじゃないかなと思った。
キリスト教についてある程度の知識はあったが、テンプル騎士団についてはあまり自信がなかったので、この映画を見た後補足で「最新版!テンプル騎士団の謎」というナショジオの番組を見た。
なんか信長時代の比叡山や本願寺の僧兵と通じるものを感じた。
続けて続編である「天使と悪魔」も観ようかなと思ったら、こちらは映画館で先に見てたことが判明w