3人のテロリストが、ジュネーブの国際保健機構に侵入。
工作は失敗し、追い込まれた部屋で撃たれた拍子に、そばにあった試験管も砕かれ、2人が感染力の強い、謎の細菌を浴びてしまう。
うち一人生き残った若者が逃走し、ジュネーブ~ストックホルムの大陸横断特急に乗り込んで発症してしまう。。。
アメリカ陸軍が国際保健機構を隠れ蓑にして秘密裏に行なっていた細菌兵器?の研究を隠蔽するためと、感染者を世間から隠すためにとった行動とは?
行き先を変えられた列車の中では、次々と感染者も増え、陸軍大佐が下した決断とは!
乗客の中にもそれぞれの物語があり、思わぬ展開となるのも面白い。
展開でとても気になったのが、ユダヤ人乗客が極度に恐れ嫌がっていた「ヤノフ」と「カサンドラクロス」。
強制収容所だろうなとは思ったが、あとで調べてみるとポーランドに数多くの強制収容所はあれどヤノフという文字はみつけられなかった(ヤノフ村という織物で有名な村は実在するようだが)。
もしかしたらアウシュビッツのことを直接言えず、フィクションでそういう名前にしたのかな?
カサンドラ橋も、不吉な悲劇の女王からのイメージで実在ではないかも。
しかし、細菌感染の話も近年でこそ珍しくもなくなったが、こんな以前からあったんだね。
CGが不自然でいかにも合成なことや、作戦がサンダーバード並みに雑なことを置いておけば(これは時代のせいもあってしょうがないかな)、後半になるほどどんどん面白くなってくるよい映画でした。。(後味は良くないですが)
ちなみにリーダーとなって奮闘した若きチェンバレン医師は、ハリポタの最初のダンブルドア校長です(^^)
奇しくもこの間見たオーメンのマイケル・ガンボンが、その後のダンブルドアを引き継いでいたんですねえ。
ユダヤ人役のリー・ストラスバーグもすごく雰囲気のある人だなぁと思ったら、ゴッドファーザーのハイマン・ロスではないですかっ!
この人、アル・パチーノやマリリン・モンローやマーロン・ブランドやジェームズ・ディーンにロバート・デ・ニーロ等、層々たる大物俳優を育てた演技指導者でもあるんですよね(@@)