次に見る映画はたいてい劇場の予告編で来まる。
この「エベレスト3D」も、まさにそう。
予告編を見た時から、これは見るべき映画だとピピーンときた。
美しい風景と、へたに話を作り込み過ぎてない雰囲気。それに3Dの技術がうまく生かされていそうな映像。
神々しいまでの息を呑む美しさは、同時に人を容易には寄せ付けない厳しさを持っている。
そして想像を絶する過酷さ。
酸欠と疲労で判断力もおかしくなる恐怖。
なぜそこまで辛い思いをして登るのか?その問いかけをうまく言葉で伝えることは難しい。
やはりエベレストは格が違うのだということを見せつけてくれます。
最近立て続けに3Dの作品を見たけれど、これが一番際立ってました。うん、これは3Dで大画面でこそ見る映画だと思う。
最初は登場人物が多い上に、誰もがヒゲもじゃにニットキャップなもんだから混乱したが(笑)くどすぎない程度にうまく様々な家族の絆も描き出されている。
困難な状況で、それぞれの事情から苦悩する人々。
直接一緒に登らないが、待つことの不安と絶望感。
そして起こる過酷な状況ゆえの事故。奇跡。
これだけのベテランを何人も犠牲にしてしまった根本的な問題点にも迫る。
全体で捉えるとノンフィクションになるようだが、ベースは1996年に起きた実際の話。
映画にも出てくる同行したクラカワー氏が綴ったルポに基づいている。
真実は、無理に脚色しなくても淡々と語られるようでも重く胸に迫ってくるものだ。
ここ数年でスケールの大きさも一番の映画だと思います。
上映開始まえから話題沸騰してましたが、期待を裏切らない素晴らしい映画でした。