引っ越し騒動でバタバタしてる間に、4月封切りの映画が終わってしまうことに気づいた。いろいろ見たいものがあったのだが、この「シャッター アイランド」もそのひとつ。主演はレオナルド・ディカプリオ。
もはや数日で上演終了で、近所の映画館でレイトショーの1本しかなかったが、慌てて昨晩観て来ました。引っ越して最初の1本目だ。
数ヶ月前の予告編から楽しみにしていた。
島自体が密室のような社会から隔絶された孤島で、密室から消えた女性の謎。
人間の脳を騙す視覚的トリックが仕込まれた本格ミステリー。
精神を病んだ凶悪な犯罪者ばかりが収容されている特殊な地区。
とにかくよ~く画面を見ていれば、あちこちに巧妙なトリックのヒントが隠されているといわれれば、気になるじゃぁないですかっ!!
字幕を追っているとヒントを見逃す恐れがあるというので、本当は「超日本語吹替版」とやらで見ようと思ったが、こちらの劇場では字幕版しかなかったので、選択の余地はなかった(ーー;)
てなわけで、最初から字幕と画面を食い入るように隅から隅までじ~~っと観察してたら10分くらいでぐったり疲れてしまった(笑)
まぁ、いいや、謎解きに捕らわれずに素直に楽しもう。。。と思ってリラックスしたら、なんかすぐにピピーーーンときてしまった(^^;)こりゃ観察力というよりただの勘てきなものだけどさ。
ああ、そういうことかな。。と思って見ていれば、余裕ができて細かいところがそれほど意識しなくとも目についてくる。考えすぎない方が素直に楽しめるかもね。
あまり「トリック」や「ミステリー」といった言葉に捕らわれすぎると逆に「なぁ~~んだ」と、興ざめしちゃうかもしれない。
この映画は、音楽がかなり効果的に使われているなと思った。
別に「このサントラが好き!!」というわけでもないのだけれど、いい感じに適所に組み込まれていて、雰囲気を非常に盛り上げている。
「パラノーマル・アクティビティ」のように、無駄な音がないことが緊張感を高めるものもあるんだけれど、音楽があることで緊張感が高まるものもあるんだよね~。
あと、ライティングも結構好きだな。コントラストの強い照明が多いんだけど、これがまた良い効果をだしているように思える。
なんだか違うポイントの方に興味が行ってしまいましたが(笑)うたい文句に踊らされなければ、人間の深層心理や記憶、トラウマといったナイーブな面に焦点をあてた、なかなかおもしろい映画だとは思います。
まぁ、もうちょっとそこの部分の描写をえぐってくれたらもっとよかったかなぁとは思うんだけど。。。
元は、デニス ルヘインの同名著作を映画化したものです。
シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)/デニス ルヘイン
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