AVATAR(3D)

SF
,

年内は、ばたついて見にいかれなかった「AVATAR(アバター) 」を観てきました。
これも3D上映があるということだったので気になってたんですよね。

内容的には、そこに居ながらにして自分の分身を遠隔操作する。。て最近こういうのが続いてるような(ーー;)

ただロボットなわけではない。痛みも感じれば血も流すし、体は生身のようだ。
どういう仕組みになっているのかよくわからなかったが、特定個人の神経系統とつながるようになっていて、DNAがその個体と一致していないといけない。

つまりその分身をあやつれる人は最初から決まっていて他人には操作できないということらしい。

舞台は地球外生命体の住んでいる「パンドラ」という星。
人間に似た体格を持ち、独自の言語も持つ先住民族が、それぞれ部落を作って住み着いている。

アフリカの少数民族あたりをモデルにしたような感じで、衣服と言えばわずかに体を覆うものだけだし、武器は槍に弓。古代文明に近いものをもつ。

自然と共存し、森やすべての生物に敬意を表し、神のような存在を信じる素朴な文明だ。
この星に眠る高価な資源を金になると踏んだ、軍隊含むビジネス目的の人々と、この星のあらゆるものが貴重な研究対象であると集まった研究者たち。

実はこれらは相反するものなんですよね(^^;)

自然保護団体や、発掘研究の歴史学者とそこに道路を通したりダムを作ったりという政治的な意図というものはぶつかるでしょ?
そこに軍事力を持ち込んだ、、、となったらこれはもう搾取と実力行使の奪い取りしかないわけですよ。

本気で平和な共存や、お互いの利害を忖度してと思ったら武力をちらつかせるもんじゃない。
強大な軍事力を持ったものが、自分の利益のためだけに弱者を蹂躙して一方的に侵略しようとする。、、、ああいやな社会の縮図ですねぇ。

この先住民族の懐柔、および情報収集のために「アバター」は作られたようです。
だから違和感をいだかれずにとけ込みやすいよう、姿はこの先住民族たちそっくりにつくられている。まあ、相手方には最初からばればれなんですが(笑

最初研究室で見たとき、また施設近辺でみたときにはたくさんのアバターがいたように思えたのですが。。。
実際に活動してるのは3人だけ??

アバター操作のおもしろいところは、操作してる間は一種の睡眠状態。つまり夢の中の世界みたいな感じになっている。だから叩き起こされると、アバターが逆に眠ったような状態になってしまうのだ。

夢の世界のようでありながら、現実世界と同時に存在してしまうパラドックス。

先住民族の一人として、夢の中で生きる自分と、人間としての目覚めてる間の自分。アバターとして過ごす時間が増えて行くほど、どちらが夢でどちらが現実なのか自分はどちらの世界に属するのかわからなくなってくる。。。

この作品はとにかくふんだんな3DCGが美しく、完全に現実離れしたファンタジーの世界を形作っている。
CGと特撮合成とが日所にうまく融合していて、アバターやクリエイチャーもCGで動かしてるのか特殊メイクなのかわからなくなる。
。。。。おそらくどちらも使って組み合わせている気がするんだけど、それがわからないほどの仕上がりだ。

最後のテロップを見ていたが、CGに関わる人の数がやはりすごいですねぇ。
生き物担当、アバター担当、風景担当、地形担当、植物担当、機器類や乗り物担当、はたまたモデル作成の部門と、テクスチャ専門、アニメーション化の担当部門とも別れているようだしどんだけのCGクリエイターがかかわっているんだと(ーー;)
こういうの見るとまた、あのしばらく使ってなかったソフトもいじってみるかなんて気も起こしちゃいますな。

これはなかなかおもしろかったです。スケールもでかいし、アクションもかなり派手で。
ただ、3Dで見る特性が生かしきれていたのかというと。。。。うーん、特に普通のスクリーンでも良かったのかなという気も(^^;)

なんだか久しぶりにシガニー・ウィーバーを見ましたが、かなり年はとってもあの顔はやはり個性的ですな。でてきたとたん「おっ」と(笑

アバター [DVD]

タイトルとURLをコピーしました