浅間温泉の好奇心をそそられる宿がとれたので、今回は松本を観光しよう!となった。
最初は車で周辺地域も回ろうかと画策していたが、どこも中途半端に遠く日程的に厳しくなってしまう。
松本だけに絞るならば電車でも良いんじゃないか?長時間運転でぐったりしていくより、自由に寝ながらの方が気が楽だ。
2日目に松本城散策予定だったが、翌日なんか城でイベントがあるらしいことに気づき、休日イベントで混雑するに違いないので午後遅めの時間であったが急遽松本城へ。
期せずして紅葉が最盛期の時にぶつかったようです。
えーっと、松本城ってこんな感じだったっけ?
おそらく数十年ぶりに訪れたのだが、全体的にもっと真っ黒なイメージがあったんだがな。
多分以前来た時より板壁の黒がちょっと色褪せたのと、漆喰の白が前はもうちょっと汚れてたのかもしれないw
まずは黒門をくぐって天守と博物館の観覧券を購入
お城は見る角度によって表情が変化するので楽しいねぇ〜〜
天気がよければ背後にアルプスの山並みが壮観なはずだが、あいにくと曇天〜雨という天気予報で雲が厚い。
でも風雲嵐を呼ぶと言った薄暗く荒々しい風情が男前でこれもまたかっこいい
コロナ対策で入場制限をしっかりしているので、列の割には結構時間がかかります。
多分翌日だったら1時間待ちでもすまなかったかも。
何度も城主が変わっているせいもあってか、軒瓦なども何種類かあって、待ち時間に眺めているのも楽しい。
屋根の瓦が二重になっているところはどうなってるのだろ?(雪による傷みを防ぐ捨て瓦というらしい)
いよいよ内部へ。入場制限のおかげでうじゃうじゃにならず、ゆったり見れるのが良いですな。
松本城はいわずもがな、数少ない現存する五重六階の天守の中で日本最古と言われる国宝のお城です。
この年代を感じる柱や床板などの風合いが素敵。
鑿で削ったような鎌倉彫りみたいな跡もあちこちにみられる。
突上戸から覗く城下の街並みと、遠く霞む北アルプスの山並み
最上層の天井には梁の上に二十六夜神が祀られています。
桔木構造と呼ばれる複雑に重なり合った建築も見応えがある。
最上層によくあるひらけた勾欄はない。
金網は後世にとりつけたものだろうが、がっちりした狭い窓があいてるだけです。
階段がかなり急で幅が狭いところが多く、登り下りも一緒なため、ここで渋滞が起きがち。
係の方が交通整理をしてくれて、交互に流してました。
下りでみられる御座所。
松本城は日常の住まいではなく戦時に籠る城だったので、全体的には無骨で守攻に徹した作りともいえます。
この長い年月経た床板をみよ!
毎年地元の子供会のみなさまがたが磨き上げ続けてくれたおかげで保っているようです。ありがたや〜(ー人ー)
乾小天守は諸事情により現在非公開。辰巳附櫓を抜けて月見櫓へ向かいます。
寺院建築のような格式高い花頭窓。
平和な江戸時代になってから増築されたという月見櫓。
立派な梁と船底天井が特徴的。
中庭や山並みや堀などに囲まれて、風情のある月見をのんびりと楽しめそう
外から月見櫓と本丸を仰ぎ見る。竪格子窓と突上戸もよくわかりますな。
夕方になって、より雲が激しくまるで竜のうろこのように空を覆い尽くしてました。
太鼓門から出るとバス停はすぐそこ。
この日はバスに乗って浅間温泉の宿に宿泊し、翌朝また同じバス停に降り立ち、昨日みる時間がなかった二の丸へ。
縄張りしてあるだけなのでわかりにくいけど、スマホ用の松本城VRアプリがあるのでポイントとなっている展望台等から見渡すと、当時の様子が蘇ります。
天守は掘を間にはさんで向こう側。
本日は中にはいらず、周囲をまわっていろいろな角度から松本城を楽しみます!
まずは堀の外から
櫓や小天守など複雑な形状になってるので、方向によって見えるものが変わるんだよねえ。
ほんと紅葉もちょうど鮮やかで秋の松本城も良いね
深紅の紅葉の影の小舟も絵になるね
本日はさらに雲が厚いが、赤い埋橋がモノクロの城に映える
現在橋は立ち入り禁止になってました。
橋を超えたところ
懸魚と突上戸
屋根の上の鯱鉾。
てか、屋根の構造がかなり精密で装飾的じゃあないかっ!なんか新発見
こっちの方向から見る松本城も良いよね。ポスターとかはよくこの角度で撮られてる
堀側からみた月見櫓
広いお堀にはいろいろな水鳥たちもやってきます。
宿からの往復で必ず通るので、2泊三日の旅程で結局毎日松本城はみてましたw
最近はやりの御城印も、戸田家の花押と小笠原秀政の印章の2種いただいてきましたよ~。
実はこの御城印って、松本城が最初らしいですね。
お城の正面にあるお土産屋の隣にある松本城管理事務所にて。