良くも悪くも昔ながらの歴史を感じる温泉旅館。
宿の入り口前にはとってもレトロなバス停が坂に傾いてたっています。
正確には温泉ではなく鉱泉で、一部加熱している。
携帯の電波に関しては、ソフトバンクが不安定ながらもなんとか部屋では繋がり続け、ドコモは入ったり入らなかったり断線していたようだ。auは不明。
1Fは玄関と。ロビーのみ。ロビーには付近に生息している生物たちの剥製がずらりと並んでいました。
チェックイン後の時間帯には、風呂上がりのお茶とお茶菓子が準備されていました。
部屋は2,3,4階にあり、風呂と食事処は2Fの廊下の奥の部屋と逆側にすすんだ方にある。
廊下には大きなガラス窓がはめ込まれており、切り絵などもギャラリーのように飾ってありました。周囲を取り巻く樹木の緑が鮮やか。
お部屋はごくごくシンプルなこじんまりとした和室。
アメニティは期待してはいけない。
浴衣、タオル、バスタオル、歯ブラシはあり。
シャンプー、リンス、ボディソープが備え付けてあるのは大浴場のみ。最初にここで体と頭を洗って行こう。他は多分使用しちゃダメっぽい。
洗面所が付いてるのもここだけで、ドライヤーは一つのみ。必要なら持参した方が良いだろう。
クレンジング、化粧水、ブラシ類もないので女子は注意してね。
ただ、大浴場はシャワーも浴槽もあるが真湯で温泉ではない。
大浴場からさらに下った階段の奥に森の湯がある。入り口のすぐ脇には、この源泉を見つけたという伝説のある少名毘古那神が祀られていた。
風呂場は木枠に岩の壁で雰囲気は良い。
源泉名は、奥蓼科温泉 渋鉱源泉。ph2.9という酸性の鉱泉だ。
ほぼ透明に近いが湯の花が浮き上がる。
夏場の為なのか分からないがかなりぬるめで多分38度くらいだった。
すぐ脇が外になっており露天があるが、露天が源泉なので20度以下の冷たい水で白濁(・_・;
夜は気温が急激に下がって、内湯でもしばらく入っていても全然温まらないので流石に露天はむりだった。
森の湯からさらに階段を下ると信玄の湯。
場所によっては深さがかなりあるので注意とのことだったが、普通に座って顔だせたのでよくわからなかった。(胴が長いのかっ!?)
ここは内風呂の中に源泉と加温した湯が並んでいて、温めた方も多分42、3度と熱めで源泉と同じく乳白色だった。
そのため、じっくりと熱い方で温まってからすぐ脇の冷泉、また熱湯、次冷泉と交互に入ることが出来た。
ぶっちゃけ20度以下の冷泉というのは最初はかなり気合がいる冷たさ。
しかし、二回目にはそれほど冷たくないかも?ななり、三回目にはあまり抵抗なく、、と不思議と繰り返すうちに慣れて延々と繰り返せそうになってくる(o´∀`o)
夕食は野菜の創作料がとても美しく、全体的に野菜がふんだんに使われていた。
鮎は塩見が聞いてふっくらとしていたが、結構血合いが多くて半生っぽい部分も多く見られたのが私にはちょい苦手だった。
天ぷらは何の葉かよく分からないものやパセリ、サヤエンドウ?など結構変わりものも。
豚肉のお鍋も香味野菜の風味が効いていておいしいのだが、全体的にボリューム感があったので肉までは食べきれなかった。
蕎麦は細めだがしっかりしたコシがあってのどごしは良い。
最後の自家製アイスが濃厚なミルクの風味なのにふんわりさっぱりした感じで(゚д゚)メチャウマー
食休み後、また気に入った信玄の湯で交互に出たり入ったりしてホカホカに温まったので、最後にもう1度森の湯でやや冷ましてから戻ろう!
、、と思ったが、浸かってるうちに逆に寒くなってきたので、また信玄の湯に戻った( ̄▽ ̄;)
朝ご飯も大皿の創作料理がメイン。
健康的な定番の和食セットとともに。
大自然に包まれたこの宿の目玉のひとつとして、宿の周囲に散策コースが3つもあることがあげられる。
夕方や朝など散歩するのを楽しみにしていたのだが、あいにくの天気
2-30分で回れるという白樺コースの入り口をみつけ歩き出したのだが、数分あるいたところで雨が降ってきてしまった。
野鳥の数も多く、賑やかに鳴き声が響き渡り、頭上を飛び交う姿もみられたので本当はもっと散策したかったな。。。
立地条件はとても良い雰囲気のある宿だと思います。
ただ、ある大手旅行サイトの記述が間違っていたようで、10室前後のできるだけこじんまりした宿を探してきたつもりが、予想外に広くてびっくりした。
その結果80近い年老いた両親を階段で4階まで登らせて、しかも風呂までもっとも遠い端という何度も風呂にいきたくても体力的につらい部屋に滞在することに。。。
部屋数から客数や導線を予想してるので、そのへんはしっかりしてもらいたい。