3日目は、このツアーのメインイベントであるセピロック保護区でオランウータンを観察する日です。
コタキナバルとはボルネオ島で逆サイドにあたるサンダカンへ国内線で移動となります。
1日2本しか運行していないということで、4時台に起きて5時半にはホテル出発というめちゃ早朝行動開始。
当然ホテルのレストランも開いてないので、ホテルでモーニングお弁当を作ってもらいました。こうした手配もHISの現地ガイドさんがやってくれるので楽ちん。(モーニングコールまでかかってきた)
バリの時はフルーツと飲み物ばかりでやたら重かったが、今回はバランスよくパンとフルーツとヨーグルトと飲み物。
そうそう、ネクサスリゾートはパンが抜群においしいのですよ!日本の焼きたてパン屋さんにも負けない。特にペストリーやクロワッサンなどがおすすめです。
んが、空港で問題が発生!
なんと、飛行機になんか不具合がでたらしく飛行機がとんでもなく遅れる。
本来なら朝の便にのって、午前中に見学、午後帰着となる予定だったのが昼近くまで飛行機が到着しなかった。
これじゃ間に合わない。空港で情報を見るが予定時刻はどんどん遅くなるばかりで不安になってHISに電話してみた。
飛行機がこんな状態で無理そうだから、予定を入れ替えて後日にできないか?と交渉してみたのですが、見学ツアーを午後に変更することで、帰りは少し遅くなるが内容はそのまま実施できると。この国内線が後日だとおさえるのが難しいらしい。
しょうがないのでそのまま数時間待ってようやく出発した頃にはすでに疲れきっていた。
コタキナバルは小さい空港なので、うろうろできるところもほとんどないため、ひたすら出発ベンチで待機なのだ。
ようやく出発できた頃には、同じ便を待っていた人が空港内からほとんどいなくなってました。
予定がいれかわったので、先にサンダカンのホテルで昼食をとり、3時からのフィーディングタイムにあわせてセピロック保護区へ。
ここは、親からはぐれた(見捨てられた)オランウータンの子供や、怪我や病気などのオランウータンを保護して、リハビリ後自然に帰すという活動を行っています。見学費用は30RM。(およそ1000円)
カメラやビデオなど(多分携帯のカメラも)撮影器材を持ち込むには現地で別途10RM(300円ちょい)を支払って券を受け取る必要があります。これらも保護区運用の大事な資金になるようですからきちんと支払いましょう。
事前に細かい注意事項を言い渡されます。今回は英語ガイドさんでしたが、ゆっくりと歯切れよく、単語を区切って話してくれたので、英語力のない私でも十分わかりやすかったです。
*オランウータンに絶対近寄らない、彼らが近づいてきたらこちらが下がる。
*帽子やカバン、小物などは興味を持って奪いにくることがあるのでしっかり保持(基本的には持って行かないほうがいい)
*虫除けスプレーやリップクリーム、日焼け止め、その他ケミカル製品は一切持ち込み禁止
などなど。。特に最後のケミカル製品は、オランウータンが奪って口にし、以前死亡を招いたこともあるということで厳重注意。基本ハンカチやカメラだけ持っていくと。
入ってしばらくのところで、レンジャーさんが入園チケットと撮影器材チケットのチェックを行っています。
内部は自然を荒らさないようにとボルダーズビーチでみたような、木で橋桁をかけたような道が続いています。この道からはずれることは禁じられているので道なりにひたすらすすむ。手作業でトンテンカンと道を増強工事してるのが見られましたw。
数分で行き止まりとなっており、そこが樹上に作られたフィーディングポイントの正面で少し広場となってます。
何もいない静かなジャングル。一日2回さだめられたフィーディングタイムまであと10分くらいかなというところで、奥から一匹のオランウータンが登場。
視線とカメラの集中砲火の中、本人はぶらぶらしたり、ぽりぽり頭かいたり、お子様にはみせてはいけないことなどを悠々とやっている。いやぁ滅茶体がやわらかいですねえ。
やがてフィーデングタイムとなり、係の人が食事を持ってきたが、他にでてくる気配がない(ーー;)。まぁ野生動物なのでどれだけでてくるかは運のようです。
今日はこの1匹だけかなぁと思っていたところ、小道を伝って現在リハビリ中らしい2匹のオランウータンの手をひいて施設の人が登場。
全然自然じゃないっ!w
とは思いつつも、まぁ仲間が増えたのは嬉しいことで。。。
しかし、それからしばらくすると、森のあちらこちらからオランウータンがひょっこり出てきました!
おぉ〜、今日は結構ラッキーなのかも。
仲良く2匹でじゃれあうように出てきた若い子らも
しかし暑い。人々の熱気もあるのだろうが、立っているだけで滝汗。
熱帯雨林だから湿度も高く、じめっとした真夏の夜のような暑さにさらされます。
中にはよくばりなオランウータンが、バナナの房をまるごともって逃走したり
食べ飽きたらしいオランウータンがどんどん餌を放り投げるやつなんかもいたりして、ひどいやつは他のが食べてる最中のを奪って放り投げたりもします!なんていじわる。。。
だいたい腹一杯になると、また森の奥へと帰っていきました。
この森にはオランウータン以外にも違う種類のサル達もいておこぼれに預かってました。
この後、ちょっとした高台の中国寺院から景色をながめる観光などもついてたんですが
妙に中は金ぴかだった。。。
で! 地獄はその後に口を開けて待ってました。。。。
夜9時ぐらいの飛行機の予定が午前中の遅れをそのまま引きずっており、来ない!!
サンダカンの空港はコタキナバルに輪をかけて小さく、簡易食堂みたいなのが施設内に1こぐらいしかない。
飛行機遅れ中の表示をにらみながらじっとまた待つが、次にでた表示は真夜中。。。そう翌日の0時過ぎこちらに到着予定。(><)
かえりたいよ〜〜〜お。またもやHISに問い合わせるが、待つしかないとのこと。
朝5時30分にホテルをでて、結局帰り着いたのは翌朝の2時30頃。
そのうち飛行場でつぶした時間は11時間にもおよぶ!一体どんなツアーよと。。。
しかもこの日は朝8時半には出発のオプションツアーが入っていた。泣ける(;;)。
海外ツアーはこうした時どうしようもなくなる。
なんというか強引に決行して疲れきって、最大のイベントの日だというのに最低にテンションが下がった。
やはり、無理に行かせないで違う日になんとか予定を組み替えて欲しかったなぁ。