江戸絵画3美術展巡り

今年見たいと思った展覧会が3月に固まっていたので「奇想の系譜展(若冲、国芳、蕭白、芦雪、他 )」「新・北斎展 」「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」の江戸3美術展をハシゴして一気に見てきた。
流石に脚が棒になり、腰も痛くなり、へとへとになった( ̄▽ ̄;)

時間と場所的にまずは開館に合わせて上野の「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」から。

https://kisou2019.jp/

事前に「若冲 蕭白 芦雪…&其一にドキッ! 奇想の画家たち」というムック本を購入してチェックしてたんだけど、主な出品作は網羅されて見どころも押さえていたのは役に立ったかな。

開館の9:30から結構な人が並んで入っていったので、じっくり近くで一つ一つというわけにもいきませんでしたが、興味の強いものは辛抱強く前の列に並んでじっくり、それ以外はちょっと引いて後ろから見ていました。

伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠慧鶴、鈴木其一、歌川国芳 といったラインナップです。

やはり若冲が人気でしたな。
とにかく繊細に細部まで書き込んであり、艶やかで深みのある色彩。
今回は鶏と植物の作品が大量で。特に「紫陽花双鶏図」の躍動感が秀逸。 「鶏図押絵貼屏風」は尾で墨字を書いてるようだった。

蕭白は中国風の墨絵と艶やかな色彩も目に付くが、「唐獅子図」のダイナミックな筆と情けない顔が印象に残った。

芦雪は幽霊画でも有名な 応挙に師事してたのですが、薄墨で柔らかい作品が多いですね。
牛の腹にちょこんと居る犬のアンバランスな可愛らしさとナメクジも気に入った。
意外だったのは「龍図襖」の2枚が写真で見た時は暗雲切り裂くリアルな方が格好良くて存在感があるようにみえたのに、実物を見たら殴り書きのように荒い方が、伸び伸びとしておおらかで見ていて気持ちがよかった。
こういうのが実物を見て見ないと感じられない本物の良さだよね。
「方寸五百羅漢図」はホントにちっちゃすぎて、老眼の肉眼では何が描いてあるか全然わからん( ̄∀ ̄)

白隠はまさに達磨づくしであるが、全然画風が違うのな。シンプルなデザインチックなのが1番良かったかな。
あと「すたすた坊主図」ねw。卑屈さが一切ないのが良い。

岩佐又兵衛は正直それほど画風には惹かれなかったが、人物とかより衣服や建物の文様がやたら細かくバラエティに飛んでいて綿密に書き込んであり、特に「山中常盤物語絵巻」などそこに情熱を注ぎ込んでいるのではないかと思ったほど。

琳派、狩野派等のきっちりとした流れは余り食指が動かないのでやや軽めに流し、、、

1番見たかっのは歌川国芳!
まあ過去の展覧会で見たようなのばかりでしたが( ̄▽ ̄;)やはり妖怪と猫づくしが集合した時の方が見応えはあったな。
でも3,4枚つなげた形の大作がメインなので迫力はあり、巨大絵馬なども見どころ。

次に日比谷線で六本木に移動してまずは六本木ヒルズ内「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」へ。

https://hokusai2019.jp/index.html

場所柄と北斎という知名度のためか大混雑。
入口前からずっと1時間前後の入場制限が続いていたが、実際にはチケット窓口まで20-30分、そこからエレベーターに乗るまで20-30分、会場についてから入場まで20-30分。チケットはスマホ等で先に買ったおいたほうが良いね。

当然内部も人混みでごった返しており、B4サイズに近い小さめの作品が多いので、なかなかじっくり見るのは厳しい。
ちなみにこの展覧会作品の紹介も上記のムック本に含まれていました。

若い頃から 春朗期‐宗理期-葛飾北斎期-戴斗期-為一期-画狂老人卍期 とそれぞれの作風の変遷と主に用いた画号ごとに数多くの作品がまとめられてます。
実はみなが北斎作品として認知してるのって、人物画以外はほぼ老年期の 為一 ~ 画狂老人卍 のものが多い(^^;)

冨嶽三十六景から「神奈川沖浪裏」などの超有名作品もあり、掛け軸などの肉筆画や北斎漫画などとにかく出品作品の数は多くて見応えはあるのだが、人混みで疲れてしまった。

ちなみに「神奈川沖浪裏」は版木も一緒に展示されており、複数のパーツごとにどれだけ正確に重ねていかねばならないのかがよくわかって面白いです。

また、初公開作品もさることながら、今回 世界屈指の北斎作品コレクションを誇る「永田コレクション」が持ち出し最後になる展覧会という影響も大きいと思う。
今後は島根県立美術館に行かないとみられなくなりそうだ。

そのまま東京ミッドタウンへ歩いて移動し「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」へ。

河鍋暁斎 その手に描けぬものなし サントリー美術館
展覧会概要 河鍋暁斎 その手に描けぬものなし サントリー美術館

実は今回の美術展の中で1番興味があったのがこれなので、脚が棒になっても諦めない!

が、ラッキーなことに(?)一番空いていて、チケット売り場も誰も並んでおらず、中もゆっくり好きな作品を好きなだけ近くでじっくり見ることが出来ました。

まあ暁斎も狩野派の流れを汲んでいるので真面目で固い画風のものもあるのですが。

しかし、動物達の戯画、ユーモア溢れる風刺画が登場してから俄然面白くなってくるんですよ。
一見型通りのモチーフに見えても、その表情や立ち位置などに思わずニヤニヤして見入ってしまう。

「放屁合戦絵巻」などもあまりのばかばかしさに笑っちゃいますよ。こんなの描く人いる?
地獄の閻魔や奪衣婆も暁斎にかかってはかたなし。風神雷神も逃げ惑う。
こんな掛け軸なら欲しいなあ。。。。。

狩野派以前に子供時代には歌川国芳に師事してたので、動物戯画やユーモア的なものの影響は受けたかもしれないね。(悪影響を与えると狩野派に移されたという説も。。。)

カエルや猫や妖怪などももちろん大好きだけど、暁斎の描く骸骨たちがこれまた、なんともロックで良い!
「三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪」など現代でも十分通用するデザインだと思う。Tシャツとかにしてほしいw

今回のおみやげは結局最初の奇想の系譜展で購入したもののみ。
国芳の「流行 猫の狂言づくし」(片側半分しかなかった。。)「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」ポストカードより大きい額装用カードとでもいうんでしょうか?手ごろで見栄えがするので。

蕭白のチケットファイルに、、、あと全部やっぱ国芳じゃないかっw(下のは文庫サイズブックカバー)
金魚、猫系は他にも所持してるんだけどね。。。

本当は暁斎ものいろいろ買う気でいたが、そもそも図録以外ほぼグッズがなし。(ポストカードとファイルくらい)
入り口前のショップで数点復刻版画っぽいのもあったが、私が欲しい絵ではなかったので。

北斎展はさまざまなコラボも併せて多くのみやげものがあったはずだが、、、実は自分がそれほど北斎作品には興味がないんじゃないかということに気づいた(--;)
西洋もダリとかマグリットとか好きだし、基本奇想寄りのほうがワクワク感があるんだな。

今度は埼玉県蕨市にある河鍋暁斎記念美術館にも行ってみたいな。

公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館
公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館のホームページです。

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