マフィアのアル・パチーノの元にジョニー・デップが潜入捜査官として潜入!と言うだけでもう観たいなと思わせる(笑)
どちらもかなりお気に入りの存在感ある(癖の強い)役者さんだからねっ!
実はこれ、FBIの特別捜査官であったジョー・ピストーネの実録手記、つまり実話ベースの話なんだって。
レフティ(アル・パチーノ)はマフィアなんだけど、ゴッドファーザーとは異なりあまり大物ではないようで、上の者にはビクビクし、家ではジャージで料理をし、庶民的でお金もあまり余裕が無いおっさん。
今回はこのアル・パチーノの冴えないチンケな下っ端のオヤジでヘタレっぷりが際立つ。
でもなんとなく人間味には溢れていて憎めない存在。
ドニー(ジョー・ピストーネ)役のジョニーデップは切れ者で神経質な捜査官。
しかし仕事柄家族にも守秘義務が多く、そのせいで父や夫としては役目は果たせず家族の心は離れていく。
マフィア間のしのぎの削りあいの話なんだけど、どこか軽やかでポップ。
てか、レフティーの属する身内自体が冴えない。いつも遊んでばかりで和気あいあいとはしているが、ろくな稼ぎがないヘタレ集団のようだ( ̄▽ ̄;)
しかもレフティーが野望を持っている割にはちょいとお人よしで、すぐ人を信じちゃうし、ドニーを非常にかわいがるし、だからこそドニーも「叩き潰すべき社会悪」と割り切れずにどこか親しみを感じてついつい追い込む反面なんとか手助けもしたくなるんだな。
派手なドンパチやアクションも少なく地味ではあるんだけど、どちらもとっても人間らしい、夢や希望や苦悩にまみれていてじんわりくる。
マフィアものなんだけど、ヒューマンドラマという変わった作品で感情移入と共感はしやすい。