ゲーム

大富豪だが傲慢で孤独な男が、誕生日に折り合いが悪い弟からあるゲームへの招待状を貰ったことから話は始まる。

こういう得体の知れない企業が運営する、参加者が選ばれる立場にあるゲームというのはまず胡散臭い。
特にサクラのように、今まで体験した人が人生が変わるとか、得がたい経験などという時は、現代の流行りと突き合わせたらまず殺されるんじゃないかと疑ってしまう。

案の定、良いことなど一つもなく、トラウマを容赦なくグリグリほじくりかえされたり、謎の監視に見張られ、家も仕事もめちゃめちゃにされ、何度となく命の危機を感じる。
途中で降りることも出来ず、周囲が全て敵に見えて精神も蝕まれていく恐怖。

しかし、この映画の面白さは、嫌な気分にはなるが見てる人を裏切りまくって、思いがけない展開が開けてくるところだ。
そこには何十ものトラップがあり、翻弄されてしまうがな。
どこまでがゲームでどれが真実で、誰が信用できるのか？単に凶悪な犯罪に巻き込まれてしまったのか？だんだん何もかも曖昧になっていく。
やはり衝撃的だったセブンを思い出してしまったよ。

見事なまでの鮮やかなどんでん返しは最後まで飽きさせずにかなり面白かった。

んが！

トラウマからの脱却や、人を信じて繋がる意味、人生は考え方一つで変われるという思いなどが込められているのは理解できるが、いかんせんこんな目にあったらまず精神的に破綻をきたして、世界の全てが信じられなくなる、より強いトラウマの虜になってしまうんじゃないかと感じたのは私だけではないと思うԅ(¯﹃¯ԅ)