本日は、天気はあいにくとなりましたが、映画の日と日曜日がぶつかるという映画ファンには嬉しい日となりました。
現在、家を長い時間空けられない状況ですが、夜にちょこっと抜け出してみてきました。
全世界同時公開で、2週間しか上映されないという話題の「THIS IS IT」
6月に、その突然の死により衝撃を受けたファンはどれだけいただろう。
かなり長いブランクが空いて、6月にロンドンでの大規模なコンサートが決まっていただけに、ネットでも、あらゆるところで嘆きの声が聞かれた。
これは、そのコンサートへ向けての入念なリハーサルの模様を中心として、舞台裏の風景をまとめた一緒の記録映画である。
うちの近所にどれだけマイケルのファンがいるのだろう?と危ぶんでいたが、館内はほぼ満席の大盛況。
お客はと見ると、だいたい私の年齢に近い人か、それより年上の中高年が多かった。
子供の頃、よくムーンウオークを練習してる子などもいた、私もマイケル世代なのだが、代表曲は知っていても実はそれほど熱心なファンではなかった。なんせ流行とかヒットとか聞くとつい背をむけたくなるあまのじゃくっこでしたから(ーー;)
こういう系統の映画をみるのは初めてでしたが、なかなかおもしろかった!
彼はミュージシャンとか、ダンサーとかの枠では括れない、スーパーパフォーマー。キングオブエンターティナーであったのだなと改めて認識させられました。
とにかくステージは、「いかに観客を盛り上げるか」、「いかに楽しんでもらうか」をひたすら追求していた模様。
「客に媚を売りたくない」というミュージシャンもいると思いますが、いやあ、こういう伝え方もあるのだなと。
そして徹底的な完璧主義。求めるものを生み出す為に妥協を許さない厳しさもあります。
彼を支える仲間たちにも非常に感慨を受けました。
「彼はとても謙虚だ」と仲間たちは言いますが、彼はかなり自我も強くて、細かいところまで自分の意見を押すようなところも見受けられました。
それに反発を感じるのではなく、かといってひたすら迎合するのでもなく、お互いに「よりよく」するという共通の目標に向かって進んでいたように見られます。よい仲間たちにも支えられて、彼という人間も伸びていったんでしょうね。
一緒に踊るダンサーたちも一流!。
マイケルと同じ舞台に立つということに、すべての情熱を捧げたような人々が世界各国から集まってきます。
これはとんでもなく狭き門だったようですね。
彼らのコメントを聞いてると、マイケルという一個人の持つとんでもない影響力にいやでも気づかされます。
そしてこのスタッフのみんなが一番のファンでもあり、一番最初にそのステージを見られる最高の観客でもある。
舞台芸術や衣装や照明などすべてのスタッフが強く影響を受けて、今までにない最高のものを作り上げようとしている様子がよく伝わってきます。
ただ、この映画はマイケルの「華」の部分だけをクローズアップしたもの。ステージといういわば表舞台の顔しか見られません。
どれだけ偉大なスーパースターであったか。。。はわかりますが、本当の意味での舞台裏はまったく見えません。
ファンとしては、「人間」マイケルも見たいと思うのですが、、、やはりそれはタブーなのかな?
多くのゴシップや裁判問題など、きらびやかなステージとはまったく別の顔があったはず。
でも、やはりキングは弱い面や汚点を残してはいけないのか?
個人的にはやはり「スリラー」好きですな。
ステージのバックで流す為の映像を撮影するメイキングがはいってるのですが、これがまたとてもおもしろい。ゾンビ役その1やりたかったあぁ~~~!!(爆)
実際に10人ほどが踊っているとこを撮影した後、CGで無限に増殖させるというものがあって、これいったいどういうソフトを使ってどういうプログラムになってるのだろう?と非常に興味津々。あれ、おもろいな。
たいていの映画では、最後のテロップが流れた時点で席を立つ人が多いのですが、今回はみな館内の照明がつくまで立つ人はいませんでした。
えー、テロップの流れてる間にマイケルの曲がずっと流れるせいもあるでしょう。とりあえず。。。一応最後まで席をたたないほうがいいかもよ?とだけ言っておきましょう。後で悔しい思いをしないために。。
今まではなんとなく耳で曲を聴いていたのがいけなかったのかもしれない。
彼のは「見る」音楽でもありますね。やはりステージを見ないと本当の魅力は伝わってこないんじゃないかという気がしました。
あのステージは。。。実際の公演を見てみたかったなあ。
追加情報で。
11/7より劇場は限られてきますが、「ムーンウォーカー」も上映されます。
これも近所の劇場で公開されるうえ、1000円均一だというから見に行ってこようと思ってます。