生憎の雨となってしまったけど、遅めの朝食後にゆっくりと宿を出て、向かったのが青葉城跡。
ここも震災前後に何度も来てるけど、ドラクエ絡みもあり、復興後は初めてかな。
震災時に酷く崩れて倒壊しかけていた土塀なども、綺麗に以前より高く石垣が積まれて修復されてました。
当時はこんなんなってたけど、、、(見とれて修復後の写真撮り忘れた)
城の石垣もしっかりきれいになってますね。そうか、あれからもう8年近く経つんだもんね。
何やら色々変わってますよ。
まずHPを見ていて見つけたのがこれ「仙台城VRゴー」。さっそく参加させてもらいました。
あいにくの雨降りでしたが、実施してくれました(雨天はやらないこともあるようです)
受付は青葉城資料展示館にて。展示館もみるならセット券がお得。また上のHPに割引券もあるので、さらにお得に。
VRスコープとイヤホンセットなんだけど、自由にうろつきまわって見る形式ではない。
決まった時間に案内の方が引き連れてポイントごとに立ち止まって説明をしてくれ、そのうえでVRを覗くとCGで蘇った当時の街並みや建物が見えるというツアー形式です。
好きなように歩き回って覗けないのは残念かなと思ったが、やはり解説つきだと過去と現在を見比べられるし、新たな発見や一人で散歩してると気づかなかったことなどあってなかなかおもしろかったです。(見たいとこ多くて上下左右ぐるんぐるんしてしまった)
青葉城資料展示館でも、さらに詳しい再現された俯瞰映像や本丸の各部屋の内部が上映されているので合わせてみるとより理解が深まりますよ!
参加中は時間通りにある程度サクサク進むので、写真はツアーが終わった後にさきほど学んだことを思い出しながら撮りに行きました。
現在護国神社の鳥居が建っているところには、登った先に立派な門があったとな。
今ではゆるやかな階段になっているけど、実際にはその脇の芝生の高さと傾斜の急な坂道だったそうな。VRでみるとよくわかる。
高くて美しい本丸の北壁の石垣。
向かって左の本丸北壁石垣は震災時にびくともしなかったが、右側の本丸北西石垣は大きく崩れたらしい。
VRで見るとしっかり門の両脇に櫓もたっているのだけれど、左右平行ではなくて左側がぐっとせり出しているのがわかる。
門をくぐって左側に御成門(結局一度もその扉が開くことはなかった)、その奥は大広間跡が広がる。
これもただこれだけ見たら平面的でぴんと来ないだろう。ただの柱石の羅列。
VRを見た後だと、色が変わっているところがどのような間取りになっていて、壁や天井がどうなっていたか視覚的に立体的に想像できるのだ!
特に上段の間や上々段の間などは高さや景色も違うし、ああ、ここが棚があったところだなとか、ここに襖があるんだなとか、ここから向こう側を見れば能舞台が見えるんだなとか、平面にたっただけでもう景色が見えてくる。 「仙台城VRゴー」 おすすめです!
今まではなんとなく眺めていた街並みも見方がガラッと変わりました。
広瀬川の流れは変わらねど、ほんと城は断崖絶壁で竜の口の切り立った谷間や武家屋敷が並ぶさまもオーバーラップしてくる。
京都の清水寺のように崖にせり出した「懸造り」もあったんだよ。
そして現在の青葉城跡のシンボルと言えばこれ。伊達政宗騎馬像ですね。(見上げると雨が。。。)
ちなみに初代騎馬像の一部は仙台市博物館の庭に、戦後に建てられたセメント製の立像は岩出山城にあります。(ついでに岩出山最寄りの有備館駅にあった現代的な騎馬像も)
台座には3方向にレリーフが刻まれています。
まず正面は向かって左側が少年期の元服姿の政宗公。右側が権中納言従三位の位を授けられた頃の政宗公。
朝鮮出兵の際の出陣の様子を描いたレリーフ
支倉常長が月浦からサンファンバウティスタ号で出航するところを見送るレリーフ
ちなみにドラクエウォークのおみやげポイントの騎馬像は、結構足元近くまでいかないととれない。
戦没者の慰霊顕彰碑「昭忠塔」。
このブロンズ像は「トビ」で国内ブロンズ彫刻の初期の傑作ともいわれ、彫刻的にも価値が高いものだそうだ。
首が北の方を向いてるのは、日清戦争から日露戦争へ向かう途中だったこともあり、ロシア方面に睨みを利かせているのだとか。
けど昔はこれ、塔のてっぺんに建ってたような。。。。と手持ちの写真を漁ったら、東日本大震災で落下後の無残な状態の写真だけみつかった。
住んでたとはいえ、石垣崩落で城址自体が通行止めで入れなかったので、半年以上たった後であるがそこまで手の回らなかった当時の様子がうかがえる。
もちろん仙台にはまだまだ見どころがある。政宗公ゆかりの地もたくさんある。
しかしすこぶる天気が悪かったのと宿泊先の青根温泉に向かわねばならなかったのでここまで。
昨日から実はずんだシェイク飲むのを楽しみにしていたんだけど、冬季はなかった。。。(;;)
そして仙台みやげといえばやっぱり「仙臺四郎」さん!