足立美術館を出て、黄泉比良坂へ向かう。
日本神話をちょこっとでも知ってる人ならすぐぴんとくるであろう、イザナミ求めてイザナギが下った「あの世」への入り口である。
出雲巡りをするならばやはり見逃せないポイントですよね!
何年か前に3DCGの和風展でまさに題材にしましたな。
ナビに従っていくと、住宅地の間の狭い道を車でことこと走っていくので、本当にこんなとこにあるんか?と不安になります。
小さな公園みたいな駐車場がありました。
駐車場からもすでに見えてるのですが、看板の裏の坂道をとことこ回り込むようにあがっていくとすぐに石の結界のようなものが見えてきます。
山深いところにあったならばもうちょっと印象も違ったのでしょうが、すぐそばが住宅街のひらけた駐車場の脇というのが厳かさを半減している気もする。
かなり苔むして風化してしまっているが、くぐってすぐのところに伝承地としての大きな石碑が建っていた。
この先に、暗く細く続く立ち入り禁止の洞窟に坂か何かがあるのだろうと思っていたが、ここで終わりであった。
うーん、、この岩がイザナギが出入り口を塞いだ多いわということなのかな?でも背後に岩穴みたいなのもないし、この岩の下??
とりあえず、ここからお手紙を送れば、先に旅立った親しい方などに届くようです。
残念ながら、私にはあまり五感に訴えるようなものは感じられませんでしたが、水場が近く、木陰も多く、静かで暑さはやわらぐところです。
そして次に八重垣神社に向かいました。
団体旅行でも寄るくらい有名なところですが、この日は人影はまばらで静かでした。
スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治伝説で、見事討ち果たしてクシナダヒメ(稲田姫)を嫁にもらい、あの有名なうたを詠んで新居にした場所である須我に最初はあったらしい。のちに現在の地に遷座。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を
という日本最古の歌といわれるあの歌碑が立っています。
ただちょっと気になったのが、オロチ退治の時に姫を八重垣巡らせて隠したという説明。
あれ?退治する時って姫を櫛に変えて髪にさしてたんじゃなかったっけ?
だから稲田姫命=櫛名田比売と呼ばれるのかと思ってた。
と、いうことで御祭神は素盞嗚尊と稲田姫命で、縁結びのパワースポットとしてかなり有名らしい。
実際おひとりさまの女性がひとりまたひとりと訪れていました。
他にもオオクニヌシや、稲田姫の両親神なども境内には祀られており、中でも目につくのが太く大きな男根が周囲に供えられている山神さま。
こちらは若い男性づれなどが熱心に参っておられました。
本殿でしっかり参拝をしたら、脇の社務所に朱印帳を預け、占い用紙をいただいて裏手の鏡池に向かいます。
いや、いまから良縁探す必要はないのだけれど、やってみたくなるじゃありませんか!
池に用紙をそっと浮かべて10円か100円をのせる(5円じゃない)とおみくじのようにまず文字が浮かび上がってきます。
15分以内に沈めば早く縁が結ばれ、30分以上かかると縁が遅く。。と言われてます。
奥の院と周辺をゆっくりと周り、戻っても同じ状態だったので、沈むまではみていられないなと去ろうと思った時、突然目の前でとぷんと。
ほぼ相方と差がなく連続で沈みました。記録は15分もかからないくらい。
どうやらしばらく安泰で長く連れ添うことになるのかなぁ。
縁結び関連のお守りが多いですが、縁を増やしすぎてもややこしくなりそうなので、「美のお守り」というのをいただいてまいりました(笑)まずは体型を戻さないと。。。。
また、とてもかわいらしい狛犬さまもお行儀よく鎮座されてますので見逃せない。
この後は本日の宿がある立久恵峡に向かいました。