島根:立久恵峡と御所覧場

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出雲付近の温泉といえば、まず浮かぶのは玉造温泉 、そして湯の川温泉でしょう。
しかし今回あえて立久恵峡温泉という選択。
一番鄙びた山奥という感じだが、上記2か所の温泉よりも出雲大社に近いのと、峡谷周辺散策が非常に興味をそそったからだ。

しかし大きな誤算だったのは、立久恵峡の散策路には駐車場がない。
また周辺は細い一方通行なため、どこに車を止めたら良いかわからなくてハマった。
いったん御所覧場の入り口を通り過ぎてかなり先からUターンしてきたんだが、実は旅館自体が斜面の2つの道路にはさまれているので、下の道側の玄関前から散策路が始まっていた。
御所覧場に止めて歩いていくのが正解だったようだ(ーー;)

最初はそれがわからなかったので、私だけ橋付近で降ろしてもらって先に散策開始。
橋を渡ってすぐ右から霊光寺まで、斜面沿いに千体仏。

だいぶ草木に覆われてるけど、中にはきっとお気に入りの仏様もいるはず。
や〜こういう雰囲気すごく好き

霊光寺は現在常駐の住職さんがおられないので堂宇は閉まってました。
次に地図上ではこの先にある五百羅漢を見に行きたいんだけど、道はこの先にはなくて川岸におりていく階段だけ。
HPや看板案内では山中にありそうなんだけど、、と調べてみたら、昔行った人のブログをみつけ、どうやら霊光寺の裏手を通る山道の先にあるらしいと。
霊光寺の手前脇に裏山への道があったので、それを登っていった。

すると、大きな崖のような岩が見えてきて、そこに三尊が祀られていたので、おお、いよいよこの付近に違いないと思ったのだが、その先はそれほど整備されてるとも言えない普通に山道。

が、それだけでそこ通り過ぎたらまた山道。「??」
と思ったが、まだまだ先かと汗だくになりながら登りくだり歩き続けたら「五百羅漢」の標識があった。
ただ、その分かれ道で指す方向が、もはや獣道があるやなしやの藪の中で、どうも途中から崖になっているようでかなり危険。
もしかしたら昔はここから行けたのが、崖崩れなどが起こって現在通れなくなったのかも?

とりあえず山道に戻ってすすんで先に降り口を探すか、戻るかで悩んだが、もし次の橋まで道がなければ数キロ山道を行かねばならないので、霊光寺まで戻って下の道から探すことにした。

下着から、上に着ているズボンやシャツまで滝汗でどろどろ、1日いろいろ歩いた足も棒のようになり体力ほぼ限界。またこの石段を登る元気は残されていないので、これ以上アップダウンがないと良いんだけど、、、、

。。。てあった!階段おりてすぐ近くに。
なんでそんな大事なところに案内板ひとつないんだっ!!山の中を無駄にさまよい続けた時間を返してくれえええええええええ!

まさかの川岸。HPの地図や立久恵峡案内板の地図では霊光寺の奥に見えますよっ!あれは直した方が良いと思う。。。

しんと静まり返った清流と木立の中、無数の羅漢やお地蔵様が所狭しと下から崖上までびっしりと荘厳な眺め。

こんなところが関東近郊にあったら、多分もっと観光客で賑わってそうなよいところだ。
苔むした風景と木漏れ日の感じもまたなんともいえない趣があり。

そして、ここから最初に渡ってきた橋はすぐそこに見える。近いやん。。。。
逆側の川沿いにある遊歩道を歩いていくと、そのまま宿の御所覧場の前に出た。

さて、お宿の方は見た目は年季が入ってそうだが、中はピッカピカ(#゚Д゚)


窓いっぱいに広がる立久恵峡のハイライトの奇岩というこのロケーションは凄い!

女性は(?)選べる浴衣だし、タオルも厚手でふかふかの良いやつ。
風呂備え付けアメニティも基本POLAので、内風呂にはヘアゴム、ブラシ、ドライヤーにタオルなども置いてあり、だいたい不自由はない。

携帯はau、docomoとも良好で4Gがバッチリ。

内風呂は岩風呂で結構広さもある。洗い場はシャワー付きで3箇所だったかな
ぬるめよりなのでゆっくりつかれとる。

露天風呂は男性の方が調子悪いとのことで、女性用と兼用だが、空いてたせいもあってか貸切も可能だった。

ちなみに露天は一旦外に出て、道路向かいを川岸に向かって下る。
左が普段男女別で、右側には貸切風呂が本来3つくらいあるようだ。
ちょうど浅めの風呂に寝転がって見上げると、立久恵峡の奇岩を見上げる環境になっており、かなりぬるめだったのでしばらくゆっくり出来た。

お湯はぬるめのようだが、上がると体がぽかぽかとかなり温まってるのがわかる。

夕食は、山菜が豊富なのが個人的に嬉しかった。
いろいろなキノコやお花なども。
ただ、お漬物などはしょっぱい東北に近い文化?

夜は立久恵峡がライトアップされてこれまた幻想的。
ほんと旅館がこの岩の目の前だから絶好のロケーションだよね。

朝食もバランスよくしっかり食べて

おまけにおみやげまでいただいちゃいました。昨晩おさかなの脇に添えてあった甘めの梅干しの練り物。ご飯にのっけてもおいしいよ♫

美しい川と壮大な奇岩の並ぶ周囲の環境もすばらしく、すがすがしく、お宿も本来は露天の貸切風呂をいくつも抱えており、接客対応も心がこもっていて気持ちの良い方がほとんど。
あえて言えば掛け流しではないけれど、かなり良いお宿だと思います。
人があまり来ないのがもったいないくらいだ(^^;)

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