7月の終盤に長野の蓼科方面へ1泊旅行で行ってきました。
下諏訪駅からレンタカーでまず向かったのは八島湿原。
標高約1632mの霧ヶ峰高原の中にある湿地帯で、湿原植物や亜高山植物、さまざまな生物たちが生息しているという自然の楽園。
付近にある車山湿原、踊場湿原と合わせて国の天然記念物として指定されてるそうな。
湿原というので全体的に水が張ったじめじめした感じを予想していたが、実際には湖沼のようになっている部分は非常に限られているようだ。
1周4km弱らしいというので、のんびり歩いてまわろうと適当に木材の遊歩道をすすんでいく。
私はあまり詳しくないのだが、高山植物や湿生植物などが好きな人にはわくわくする光景らしい。
なんとなく百合やアジサイの仲間らしいというのはわかるが、言われないとどこが特殊なのかわからんのはしょうがない。
まあ綺麗な自然、おいしい空気、運動不足解消ができればそれだけでも十分なのだ。
まあ私の場合は植物よりも動物、昆虫など動くものに興味を引かれるので、ちょいちょい足が止まって眺めてしまうのだが。
連日猛暑が続くはざまで、熱中症を懸念していたのだが、どうも急激に天気が悪くなっていくようで、分厚い雲がどんどん空を覆っていった。
まだ半分も歩いていないところであったが、いよいよ雲行きは怪しく、こんなとこで降られたら逃げ場もないので断念して戻ることにした。
駐車場へ戻ったところで降り出し、いやあベストタイミングで戻ったねなどと話していたのだが。。。
この後滝のようなとんでもない大雨となった。まさに危機一髪であった。
しかも通り雨などではない本降りで、景色の雄大さで定評のあるビーナスラインを走って行ったのだが、前もろくに見えない大雨で周囲は真っ白。
見通しがまったくきかない状態でひやひやしながら結局どこにもよらずに宿へまっすぐ向かった。
翌日。
昨日よりはましと言えども朝からしとしと雨。
天気が良ければ千畳敷カールまで足を延ばしても良いねなんて計画していたんですが、これじゃあ北八ヶ岳ロープウェイで上っても多分真っ白で展望もなく坪庭散策も気が乗らない。
いやはや困った。今回の蓼科周遊旅行はまさに自然散策づくしが目的だったので雨になるとにっちもさっちも(^^;)
とりあえずどこに出るにも宿から通り道の「御射鹿池」に立ち寄ってみた。(昨日は悪天候で通過)
東山魁夷の「緑響く」のモチーフとして一躍有名になった、小さいけれど碧く美しい水辺。
湖水はpH4前後の強酸性の為魚などは生息できないらしい。
雨だから、湖面に伸び盛りの樹木の影が鏡のようにうつる、、というわけにはいかなかった。
さて、ここからどうしましょ?というところだが、母の提案で「蓼科高原 バラクライングリッシュ ガーデン」へ行ってみることに。

英国式庭園なわけだが、入り口付近はガーデニングセンターみたくなっていて、園芸用品や花木の苗などが販売されていた。
季節によるんだろうが正直花の数はちょっと微妙だったかな?
広さはそこそこあります。
この時期はアリスのティーパーティーをモチーフにしていたようで、あちこちにアリスの世界を思わせるセットが施されていた。
まあ私は日本庭園の方が興味あったりするんだけどw
でもこの雨で行き場を無くしたであろう観光客が結構たくさん来ていた。
多分理由のひとつが、、、すぐ傍に超有名店の人気そば屋があったから!
多分その開店に合わせてついでに立ち寄ってる人も多いんじゃないかという。。。
この後諏訪方面に向かおうと思ったのだけど、途中でなんか迷って山道みたいなとこにはまってしまいうっかり横谷峡谷のそばに出た。
「マイナスイオン個数がやたら多い場所」ってw
想定外であったが、こういうハプニングはウェルカムである。
昨日の豪雨のせいかまったく乙女チックさを感じさせない豪快で圧倒されるような迫力に!
うっかり踏み込んだらぺしゃんこに押しつぶされそうな水量だ。
この後、父母のリクエストで諏訪にある原田泰治美術館に立ち寄り、絵画鑑賞。
1Fでは「第2回高橋まゆみ人形展」も同時開催で両方見てきました。
帰りの列車の上諏訪駅へ向かう途中で「高島城」に立ち寄る。
文禄元年に日根野氏が築城し、慶長6年以降明治維新まで諏訪氏がおさめたという。
現存するのは石垣と堀。建築物は焼失していたので一部復元、復興。
本丸付近が高島公園として整備されているので市民の憩いの場ともなっているようだ。
水をかけると願いがかなうと言われている亀石。
あちこちに立派な松や藤棚などもあり、池には鳥も遊ぶ。
三の丸御殿裏門。
一時期個人の所有になっていたようだが、寄贈によりここに移築されたとか。
しかし、やはり堀と石垣が歴史の風情があってよいね。
復興隅櫓、復興天守ということで当時の様式を再現した「復元」ではない。
内部は資料館になっていたようだが鉄筋コンクリートぽく、天気のせいで展望もなく、時間もそんな余裕がなかったので上らなかった。
上諏訪駅には昔男女別の露天形式の風呂があったらしいが、今は足湯になっている(無料)。
ホームの中にあるので改札をくぐらないといけないが、列車を待つ間にちょこっと浸かってみた。
天気のせいで予定が大幅にくるってしまったけど、長野も結構良いところまだまだいっぱいあるなと再認識しました。また行こう。