出羽紀行:弥陀ヶ原から月山登山へ

02 東北国内山形県

月山は1,984mある火山性の高山。
ぶっちゃけまともに全部登ったら私の足では無理なのであるが、実は8合目までは車で行くことができます。
今朝宿坊で用意してくださったおにぎりを携えて出発。駐車場自体標高が高いので庄内平野を見下ろす景色が気持ち良い。

そこで靴や服など登山装備に着替える。予報を見て結構肌寒いと覚悟して準備してきたが、天気がよかったせいか結構暖かく、厚手の上着は必要なかったかな。
駐車場から少し登ると弥陀ヶ原湿原がある。(標高1,400m付近)

やや傾斜はあるものの、木道が整備されているので歩きやすい。
ところどころにこういう小さな池があるのが湿原らしくて良いね。

季節が半端なせいかあまり高山植物の花は少ないが、澄み切った青空がなんとも爽快。

遠くには鳥海山の雄大な姿もよく見える。

弥陀ヶ原らしい景色を作り出してるので、池を見ると「ミダ」と表現し、「オオミダ」「コミダ」「ミニミダ」。。。などと見つけたミダを確認しながら月山への分岐を登っていく。

だんだんと遠くなりゆくミダ。

太陽が昇ってくるにつれて、だんだん雲も厚く広く覆ってきた。
これはこれで眼下に雲海ができるのでよし!

しかし、8合目から登ればすぐと思いがちだが、意外とこれが遠くて登りもゴロタ石の傾斜がきついところも多く、日頃運動不足にはかなりきつい。だんだん足があがらなくなってきます。

登山マップで3時間ぐらいとなっていても鵜呑みにしてはいけない。
それは登山に普段から慣れた健脚か若さで体力をカバーできるか少なくとも普段から体力づくりしてる人の平均だw。

特に私は登りに弱い。平坦な湿原や下りならまだ歩けるが(そのかわりよそみしまくって写真撮ったり無駄な動きが多くなるが)、ずっと山道の登りだと心が折れそうになる。
必然倍近い時間を見ておかなければならない。

本当に頂上まで行かれるのか?弱気になる心を叱咤しながら気力だけで進んでいたその時。。。。

相方の靴が壊れた!!
これ、私も以前経験したけど、一度底が剥がれはじめるとあれよという間に全体がベロりと剥がれて、山靴は何層にもなってるとはいえゴム底が剥がれると次々に下層も剥がれていき、べろべろになってまともに歩くことが困難になってくる。

少し休んで体力も回復してきたが、これから頂上行って、また同じ道を下ってくるのには8kmほどある。岩だらけの道で間違いなく底はなくなり足を痛めるかもしれない。山をなめちゃいけない。

9合目間近付近だったけど、今回は断念して戻ることにした。ここからなら3km弱で麓まで戻れるから。

そう、山は逃げない。また来ればよいさ!
てか、私ももうちょい体力つけないと予定時間内に下山できなかったかもしれないww

草むらにひっそり咲いている草花なども見ながらゆっくり下山。
まあ台風が迫ってきて天気も危ぶまれた中、ここまで良い天気と景色に恵まれただけでも幸運と思おう。

案の定、紐で応急処置で縛っていても途中で靴底は完全に剥がれてモップスリッパのようになり非常に歩くのが困難になっていた。断念して正解だったと思う。
弥陀ヶ原の途中のベンチで宿坊のおにぎりをいただいた。

頂上にある本宮参拝はかなわなかったけれど、参籠所のある月山神社 中之宮 御田原神社にまた来れるよう詣でた。
月山は「過去」を示す山なので、今は過去を振り返るなというご縁だったのかもしれません!

で、昼頃に下山して時間があったので、羽黒山によって行こうとしたのですが。。。
うっかりしててガソリンがほぼなくなってることに気付いた!

そこでカーナビで一番近いガソリンスタンドを検索して向かったのですが、最初に検索したのが7kmほどだったのに、ナビ通り進んでいくうちに14kmほどになっていて、おまけにすごい辺鄙な村っぽいとこのJAのスタンドについたと思ったらやってなかった(--;)
そこからまた検索したら10km四方にないww

スマホで検索して国道近くのメジャーな大手スタンド目指してまた10km以上走り、なんとか着いたが羽黒山からも宿からかなり遠くに行ってしまったので観光する時間がなくなってしまった。
おまけに最初に検索した2番目に近かったスタンドの前もたまたま通ったが閉まってた。
JAのスタンドは緊急時には(特に休日には?)頼りにすると危ないことがわかった。

ちなみにコンビニも街中を離れると十数キロ四方にはないことが多いので、こちらの方に遊びに来るときには

「ガソリンスタンドとコンビニは見かけたときに入るべし!」

ということをつくづく学んだのであった。
とりあえず、有料道路が開いてるうちに湯殿山参籠所に向かう。

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