飯盛山を見た後になにやら雲行きが怪しくなってきた。
猛暑の熱気が空に登って大きな入道雲を形作り、ごろごろと雷鳴が響きだす。
とりあえず次の「會津藩校日新館」は屋内も多いから大丈夫だろうと。
駐車場から門までは結構離れているのだが、案の定門に到着するころには土砂降りの大雨に。
門の中に門。その奥にもまた同じような建物が。あれ?こんなだったけかなあ。以前訪れたのは15年以上前になるかな。
日新館は会津藩士の子弟が通った藩校。白虎隊の子供たちも当然ここでいろいろ学んだはずだ。
儒教、素読、弓・馬・槍・剣などの基本項目の他、礼式方、数学方、神道方、皇学方、天文方、雅楽方、開版方、和学所、医学寮などの専門項目まで学べ、武術に関しても砲術・大砲方、柔術、居合術、水練など細かく伸ばしていくことができるものすごい大規模な学校なのだ!
最初の長屋のような東塾はいわゆる教室。
まさに白虎隊士をモチーフとした人形たちが当時の様子を再現している。
日新館には「什の掟」という大事な決まり事があり、虚言や卑怯な行為を戒めたり年長者を敬うことや生活態度の規律などが定められているのですが最後の文言
「ならぬことはならぬものです」
という一言は十数年前から忘れられない。
外からみるとこんな感じ。中庭を取り囲むようにぐるりと建物が配置されています。
大学の建物内は広い一間になってました。
大成殿は中国で見た孔子廟とほぼ同じような感じですね。やはり儒教教育のシンボルですな。
戊辰戦争でぼっこぼこにされた鶴ヶ城の模型。実際に特撮で使われたらしい。
水練水馬池。
ただの池ではなくて、実戦に備えて甲冑姿で堀や川などを渡る時の訓練などもした水練用に作られたプールなのです。
兵学研究施設の「武講」。中には戦術会議をする時に時代劇などでもよく見る、地図の上に駒を並べるアレがありました。
この後弓道場で弓道体験もしたのですが(前もやったw)やはろど素人にはなかなか難しく思うところには飛んでくれませんね(^^;)
木馬場。乗馬練習だよな?
昔訪れたときには乗れるものがあったはずなんですが、現在では試し乗り禁止になってます。
天文台。いわずとしれた古からの天文学。
そんなものすごい高台ではないんだけど、周囲にさえぎるものがない方が夜空を見やすいんだろうね。
からの眺め。
日新館の全貌が見渡せるよい展望スポットになっております。
砲術場。
弓道場も一部屋外仕様もあったけど、ここは鉄砲の練習だね。
こうまわると自然に一周見学して出口へ向かいます。
やはり久々に来てみるとこんなだったっけ?と思うところがいっぱいありますな。
いや、そもそも十五年以上前だと実際に変わってるのかもしれませんが。